背の低いコンパクトなものが欲しい、というだけの理由でPCスピーカーを買い替えることにしました。スピーカーに詳しいわけでもないし、価格帯が下のものにダウングレードしてもどうせわからないだろうと思っていたのですが、さすがに無茶だったようです。
CREATIVE Inspire T10 R3 について
Amazonでの実売価格は4000円程度。T10無印、R2、R3と、細かなマイナーチェンジを繰り返しており、最初のバージョンの発売は2007年と、10年以上販売されている定番スピーカーです。
電源アダプターにより電力を供給し、ヘッドフォン出力端子とAUX入力端子を備えます。シンプルながら落ち着いた見た目や、つまみによる音量などの直感でわかる操作方法と、使っていて欠点らしい欠点を感じません。
なお、無線が良ければBluetooth対応のT15というよく似たスピーカーも販売されています。
CREATIVE pebble SP-PBL シリーズについて
Amazonでの実売価格は2000円程度。2017年に発売され、それまで同価格帯で定番だったロジクール PCスピーカー Z120BW を脅かすほどの人気になりました。
USBによる電力供給で手軽に使うことができ、ずんぐりころりとした丸くてかわいらしい見た目をしています。最初に買ったスピーカーがこれなら、おそらくは音質でも満足していたと思います。
公式サイトでの直販限定のCreative Pebble V2は上位互換品。名前が似ているJBL Pebblesとは無関係です。
なぜT10からPebbleへ買い替えようとしたのか
どちらのスピーカーも、保持しているデスクトップパソコンの音声出力用で購入。もともと使っていたT10の性能に不満はありませんでしたが、できるだけ机を広く使うためにモニターの下にスピーカーを潜り込ませたいとは日々思っていたし、指紋やホコリなどの汚れが目立ちやすいのも気になっていました。
そこで見つけたのがPebbleです。T10の高さがおおよそ20cmなのに対し、Pebbleは11cmしかありません。しかし、高さの問題は解決しても、それ以外の部分は下のランクに落ちることになってしまうのが不安ではありました。
有線とBluetoothのイヤホンの音質の違いもわからないのだから、大丈夫だろうとも思ったのですが・・・。
素人でもわかったT10とPebbleの音質の違い
Pebbleが届き、すぐにパソコンに接続しました。先走ってT10は片づけて、中古品として売る準備すらしていました。が、気に入っている曲を流してみると、いつもと聴こえ方が異なります。詳しい人がよくレビューに書く『音が軽い』という言葉を初めて理解した瞬間でもありました。
気のせいかと思い、慌ててT10を引っ張り出して、双方を交互に鳴らしてみたら、やはり明らかに音が違います。いろいろとネットで調べて、エージングといわれる、スピーカーの性能を引き出すための慣らし運転をしてみても変わりはありません。
そして諦めて、Pebbleを手放すことにしたのです。
音質以外のT10とPebbleの違い
Pebbleと比べることで、何気なく使っていたT10が自分にぴったりなものだと改めて気づきました。
入出力端子がT10のほうが多い
T10にはあるヘッドフォン端子やAUX端子はPebbleにはありません。ほとんど使っていないので問題ないと思っていたのですが、あるものがなくなるというのは想像以上に不便に感じます。
というか、恥ずかしながら、今まではAUX端子の用途を理解しておらず、今回の機会で個人的にすさまじく便利なものだと知りました。今ではパソコンと接続しつつ、同時にタブレットをAUXにつないで、ながら動画のスピーカーとしても便利に利用しています。
Pebbleはコードが短めでノートパソコン向き
コード長にかなりの余裕があるT10に比べて、Pebbleは左右スピーカー間が1.35m、USB給電コードとライン入力が1.2mと必要最低限です。卓上のノートパソコンにちょうどよく、公式サイトでもそれを売りにしています。
ですが、デスク下にデスクトップパソコンの本体を置いている場合はコードがぎりぎりで引っ張られたようになってしまいます。調べたら購入前にわかることだったので、完全に自分のミスでした。
電力供給はPebbleのほうが気楽
PebbleはUSBから給電するバスパワー型、T10は電源アダプタをコンセントに差して使うセルフパワー型です。
T10のアダプタは大きくて邪魔になりがちですが、Pebbleのほうは一般的なUSBコネクタを使っているので取り回しが容易です。ただ、T10のパワフルさをUSB給電で出すのは難しいとは思います。
Creative T10 も Pebble も、どちらもよいスピーカーだと断言できます。ただ、音質は素人でも違いがわかるので、今回の例と同じようにT10からPebbleへ切り替えようとしている人がいるなら、ある程度の覚悟は必要です。逆に、PebbleからT10へアップグレードするのであれば、より音楽などを楽しめるようになるのでおすすめです。
おまけ:Creative Pebbleのギャラリー
使い込んでいるT10は割愛しますが、開封直後のPebbleの写真が見つかったのでギャラリーとしてまとめておきます。残念ながら私の用途には合いませんでしたが、見た目は本当に好きだし、最初に買うスピーカーとしてはおすすめなので、誰かの参考になれば幸いです。