愛用しているエレコムのキーボード TK-FDM110TBK(またはTK-FDM110TXBK)に粘度の高い液体(ペットの吐き戻し)がかかってしまったので、キートップを外して掃除をしました。
エレコム 薄型キーボード TK-FDM110TBK
エレコム 薄型キーボード TK-FDM110TBKは、『サクサク軽いうち心地』が売りの薄型フルサイズキーボードです。静音タイプではないものの、本当に軽い力で打てるので愛用しています。
型番が TK-FDM110TBK のものと TK-FDM110TXBK のものがありますが、これらは販売店によって使い分けられているもので、中身は同じものだそうです。
TK-FDM110TBK のキートップを外す
汚れてしまったのは上の写真ですでにキーの外れている、『A』『Z』『Alt』などの重要なキーが密集してる箇所です。水やコーヒーのような完全な液体をこぼしてしまったわけではなく、カレーのような粘度の高い液体がキーの上に乗っている状態でした。
TK-FDM110TBKはアイソレーションタイプのキーボードで、キートップがそれぞれ独立してはめ込まれています。そのため、キーキャップ引き抜き専用工具のワイヤー部分が少々ひっかかりにくいですが、コツをつかめば次々に取り外すことができます。がんばれば指でも外せます。
液体汚れ部分も埃や毛などでかなり汚れてしまっていました。
TK-FDM110TBK のキートップを洗う
台所用の中性洗剤を薄めて、外したキートップと一緒にバケツに入れて、数回かき混ぜます。30分位つけおき洗いをしているうちに、本体側の掃除(後述)を済ませます。
つけおいたキートップをよくすすいだら、それぞれを軽くタオルで拭いて、今度は放置して乾かします。私の場合は、目の細かい洗濯ネットに入れて、風通しのよい箇所につるしておきました。
完全に乾くまでには数時間を要します。キートップの裏側には細かい溝があり、ここに入り込んだ水が特にしつこく残ってしまうからです。急ぎでなければ一晩以上放っておいたほうが楽です。
TK-FDM110TBK の本体側を掃除する
液体がキーボード内部まで入ってしまっていたこともあり、本来なら分解して丸洗いやふき取りをするつもりでした。
しかし、TK-FDM110TBK の裏側は特殊形状(Y字型)のネジが使用されており、専用工具がなければ分解することができません。
仕方がなく、表側の穴から無水エタノールを浸した綿棒やティッシュを突っ込み、できるかぎりの水分をふき取るのみにしました。
キーごとの穴の外側には、それぞれ細くて細かい溝があり、綿棒でも差し込むことができません。
分解できない時点で『もう壊れてもいいや』と思っていたので、ハンディタイプの掃除機を直接あててホコリを吸い込みました。が、これは失敗でした。
キートップを外した穴の中には、キー入力を受け付けるための半透明で柔らかい部品があります。通常、これらは基盤に固定されていて、少しくらいの力なら動くことはありません。
ところが、液体が侵入した箇所のみ、この半透明の部品が浮いて外れてしまっていたので、掃除機に吸い込まれてしまったのです。
幸い部品は見つかり、丸洗いして再利用もできました。しかし掃除機の中身を探すのはなかなか骨が折れました・・・。
TK-FDM110TBK のキートップを戻す
TK-FDM110TBKのキーの取り付けはとても簡単で、該当する箇所にカチッとはめ込んでいくだけです。
全てのキートップを戻したら、あとは動作確認を行います。
分解掃除はできませんでしたが、幸い、問題なく使用することができました。
この文章も今回掃除したTK-FDM110TBKで書きました。とりあえず問題はなさそうですが、時間が経ってから基盤の腐食などが起こる可能性もあります。ちょうどテンキー依存を直そうと思っていたところなので、同シリーズのテンキーレスタイプを注文し、このTK-FDM110TBKは予備用にしようかと思っています。