耳栓のように突っ込むカナルタイプのイヤホンが苦手な人は一定数以上いるはずです。ですが、一時期はカナルばかりが売られて、まあるいオープンタイプを見つけるすら困難なときがありました。それがスポーツタイプならなおさらです。
とはいえ古いタイプのイヤホンなら話は別で、JVC HA-EB75 スポーツイヤホンもその中の一つでした。
JVC スポーツイヤホン HA-EB75シリーズの基本情報
- 形式
- ダイナミック型
- コード
- 1.2m(Y型)、φ3.5mm 24金メッキステレオミニプラグ付
- 質量
- 13g(コード含まず)
- カラーバリエーション
- レッド、ブルー、ブラック、オレンジ、シルバー、イエロー
ギャラリー
Amazonアウトレットで購入したのでそれを示すシールが貼られています。ご了承ください。
JVC スポーツイヤホン HA-EB75シリーズの気に入っているところ
オープンタイプ!
なんといってもイヤホンの形状がオープンタイプなことです。カナルほどの密閉力はありませんが、だからこそ窮屈感はなしに使うことができます。
周りの音が聞こえる
カナルと違って耳栓のようにならないので、外でランニングなどで使っても周りの音が聞こえて安心できます。
スライドイヤーフックが秀逸。めったなことでは外れない。
耳の大きさに合わせフックの位置を調節できる “スライドイヤーフック”。 スポーツ中もはずれにくく、快適なリスニングを 楽しめます。
スライドイヤーフックの形状に関しては写真を見てもらえばわかりやすいです。
黒いフックの部分が上下に動き、耳に引っかかった状態からさらにフィットするので、めったなことでは外れなくなります。耳の形状にもよるのでしょうが、だいたいの人はうまく取り付けられるのではないでしょうか。
防滴。汗をかくくらいなら壊れない
調子に乗って雨の日などに使うとさすがに壊れますが、ランニング中に汗をかいたりするくらいなら問題はありません。実際、1年以上問題なく利用できました。
JVC スポーツイヤホン HA-EB75シリーズのちょっとした欠点
有線タイプしかない
ワイヤレスタイプが当たり前になり慣れていると、有線のコードはうっとうしく感じます。
コードのこすれる音が気になる
有線でコードを垂らすような形になり、服などとかすれる音がコードから伝わってきてしまいます。こすれ音防止にクリップがついているが完全ではありません。それでもカナルタイプよりはだいぶましです。
長時間つけていると耳が痛くなりがち
イヤーピースが大きめなのか、長時間装着していると耳が痛くなってくることがあります。バスブーストイヤーピースと呼ばれる、一部出っ張っている独特な形も原因でしょうか。
私の場合は、百円均一でも売っているイヤホン用イヤーパッドをつけることで対応できています。
音漏れするので電車などでは使えない
周りの音が聞こえるのはいいのですが、オープンの宿命でどうしても音漏れはしてしまいます。電車の中など、人との距離が近いところでは使う勇気がありません。
そろそろ終売が近づいている?
発売が2010年なのでもう10年以上たっており、いよいよ取扱店が減ってきています。
安い時は1000円以下で買えましたが、2019年のAmazonアウトレット品でも900円はしましたし、新品では2000円程度になってしまいました。
Bluetooth対応のワイヤレスタイプを出してほしい
JVC HA-EB75は非カナルのスポーツタイプとして理想的なイヤホンだと思っています。これがBluetoothにより、例えばJBL TUNE205のようなマイク付きの形で、ワイヤレス化してくれないかとずっと夢見ています。
難しいと思うかもしれませんが、2018年、同じくJVCの耳掛けヘッドフォンがHA-AL102BTとして発売されました。
また、メーカーは違いますが同じスポーツタイプのスポーツイヤホン・イヤーフックリバースサウンドシステム RS Earphone #02 も、一時期はワイヤレスタイプが発売されていました。こちらは残念ながら1000個限定で、もう手に入れる手段はないのですが・・・。
この記事を書いた時点で、JVC HA-EB75シリーズの在庫は一時減少していましたが、最近(2020年3月)はまた復活してきました。今後も販売が続き、かつワイヤレスタイプが販売されたらいいなと願っています。『イヤホンはオープンタイプ派』という人は少なからずいるはずです。