AmazonブランドのOWN PWRが出しているホエイプロテインは2種類あります。1つ目が前回レビューしたココア風味、2つ目が今回のOWN PWR ホエイプロテイン 100 チョコレート味です。一見ではよくわかりませんが、飲み比べるときちんと違いがありました。
オウンパワーチョコレート 基本情報
参考にする前の注意
2020年12月時点の情報であり、現行のものとは異なる可能性があります。
パッケージの見た目
原材料名(パッケージ裏より)
乳清たんぱく濃縮物(乳成分を含む)(アメリカ製造)、ココアパウダー/香料、甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物)
記事作成時の値段
- 記事作成時のAmazonでの値段
- 2600円/1kg(2020年12月時点)
- 1食分の値段(通常量)
- 52円/おおよそ20g(1kgで約50.0食分)
- タンパク質量20gで計算した1食分の値段
- 65.41円/おおよそ25.16g(1kgで約39.75食分)
- タンパク質1gの値段
- 3.27円
飲み方
水または牛乳80~100mlに、本品約20g(付属のスプーン約2杯)を溶かして飲んでください。シェイカーを使用しますと溶けやすくなります。※量はお好みに応じて調整してください。
OWN PWR ホエイプロテイン 100 チョコレート味 パッケージ裏
オウンパワーチョコレート 栄養成分表
項目 | 公式 | タンパク質20g基準 |
---|---|---|
エネルギー | 79.0kcal | 99.37kcal |
タンパク質 | 15.9g | 20.0g |
脂質 | 0.6g | 0.75g |
炭水化物 | 2.4g | 3.02g |
食塩相当量 | 0.1g | 0.13g |
1回分の量(g) | 20.0g | 25.16g |
購入前にわかる特徴
OWN POWER(オウンパワー)はAmazonのスポーツ栄養ブランドです。2020年12月現在、株式会社アルプロンとの共同企画によるホエイプロテイン2種(チョコレート、ココア)をAmazon限定で取り扱っています。
タンパク質量は30g中23.85gで、ココア味と同じです。2020年10月に集計した、他メーカーを含むタンパク質量を比較した表で比べると、味なしプロテインを含めた82種類のうち2番目、味付きでは74種類中1番目でトップでした。他メーカーのWPCプレーンタイプと同等かそれ以上です。
標準価格は2020年12月時点で2600円ですが、Amazonの大きなセール(プライムデーなど)で値引きされていることが多く、私の場合は1560円で入手することができました。それも影響しているのか、在庫がかなり不安定で、チョコレート風味とココア風味の両方がそろっていることはまずありません。
購入後にわかる情報と飲んだ感想
プロテインの見た目(さらさら、もったり)
細かくて乾燥しているように見えるタイプの粉です。さらさらしていていかにも粉という感じ。押しても片栗粉のようには固まりません。
スプーンですくって傾けると、真横になるまでプロテインがスプーン上に留まりますが、少し下を向くと一気にぽさっと落ちました。ひっくり返しても落ち切らず、スプーン内側の先に少しだけ粉が残ることもあります。
溶けやすさ
シェイカーに付属スプーン2杯(規定量の約20g)のプロテインを入れて:
公式推奨量80mlの水で割って30回(約10秒)シェイクしたら
泡が少なく溶けやすいです。ダマが発生することはほぼありませんでした。
80mlの冷たい牛乳で割って30回(約10秒)シェイクしたら
泡は水と同じで少ないです。写真ではダマが残っているように見えますが、舌で感じることはなくちゃんと溶けていると感じました。ドロッとした中にダマが混ざってわかりにくくなっていたのかもしれません。
袋を開けた瞬間に思ったこと
確かにココアでなくチョコレートの香り。ココア味よりわざとっぽくない感じ。あースプーン埋まってるな、ちょっとだけ見えてる。
味の第一印象
はじめて水で割ったとき
水に溶かしたらココアの香りになった。泡は少ない、味は・・・うーん、なんだろうこれ。ココア味よりも薄い感じで、チョコレートって感じもあまりない。
はじめて牛乳で割ったとき
ドロッとしている。チョコではない、ココアにより近づいた。(同じオウンパワーの)ココア味よりも甘さは控えめ?
飲みなれてからの味の印象
全体的な印象は『ココア味よりも色々と控えめ』
前回がオウンパワーのココア味だったので、今回のオウンパワーチョコレートは、常にそれぞれを比較しながら飲む形になりました。
違いを一言で表すなら『ココア味よりもチョコレート味のほうが控えめ』です。甘さ、香り、人工甘味料の違和感も、チョコレート風味のほうが控えめだと感じました。
Amazonの商品ページを参考にすると、この印象はおおむね間違っていないのかなと思います。
美味しく飲める2つのフレーバー
ココア味
甘い味がお好きな方に。やさしい口当たりです。チョコレート風味
甘すぎないさっぱりとした味に仕上げました。
例外として、ホエイ感はココア味よりも強かったです。我慢できる程度ではありました。
個人的にはチョコレート味のほうが飲みやすかったです。どちらも好きとは言い切れないものの、チョコレート風味のほうが人工的な違和感が少なかったからです。少なくとも、ココア味よりは早く慣れることができました。
板チョコよりはチョコレートシロップに近い
チョコレート味とありますが、ココアパウダーに香料を足したものなので、典型的な板チョコとは異なる香りです。私はチョコレートパフェにのっている、砂糖っぽいチョコレートシロップを思い出しました。
明治の板チョコよりはハーシーのチョコレートシロップに近い、といえば伝わるでしょうか。
また、なぜかシェイク後にはチョコレート系からココアの香りに変化してしまいました。それでもオウンパワーココア味とは異なる匂いではあります。表現が難しい。
かなり溶けやすく泡立ちも控えめ
ココア味と同じく水や牛乳の量が少ない(80ml)場合でもきちんと溶けました。多くしすぎると薄くなるので、できるだけ少なく、がコツのようです。
量が少なくて済むということは、味が苦手でも一気飲みでなんとかなる、ということなので、大きな利点です。
水でシェイクすると『ホエイとココア、それとわずかにチョコっぽい水』
先述した通り、水で溶かすとココアの香りに近づきます。それでもオウンパワーココア味よりは控えめです。
オウンパワーココア味が『ココアとホエイっぽい水』だったのに対し、チョコレート味は『ホエイとココア(それとわずかにチョコレート)っぽい水』といった具合です。
チョコレートシロップをわずかに指につけて舐めた時に、甘さをとらえきれずに独特の後味だけが残るときがありますが、その味がなんとなく近いかなーと思います。
水80mlに付属スプーン2杯(公式推奨量)
公式推奨量の最低限でも薄めです。この量でさっと溶かして一気飲みが最適解かも。
水80mlに付属スプーン2杯で冷蔵庫に数時間放置
なぜか常温のものよりさらっとしていました。チョコ感がさらに薄まり、よりホエイが目立ち、甘さへの違和感も増します。冷やしたほうが飲みにくいという珍しいパターンでした。
水100mlに付属スプーン2杯(公式推奨量)
ホエイっぽさが強まり、その裏にチョコレート風味が隠れてしまいます。人工甘味料感も増してしまいました。また、舌でやっとわかるくらいの細かい泡が発生します。
水150mlに付属スプーン2杯
泡がすごい、薄い、水っぽい。やはりいかに液体量を絞るかが鍵のようです。
牛乳でシェイクするとココアに近づいて飲みやすくなる
水よりはドロッとした食感になります。牛乳が人工甘味料の違和感やホエイを隠してくれるので、味はぐっと飲みやすくなりました。また、水割りよりもさらに(チョコレートでなく)ココアに近づきました。
牛乳80mlに付属スプーン2杯(公式推奨量)
ドロッとしていますがダマはありません。甘さは変ですがココア味よりも控えめなのでまあ飲めます。牛乳割りでの個人的なベスト。
牛乳80mlに付属スプーン2杯で冷蔵庫に数時間放置
もったりしたかたまりがゆーっくり流れてきます。溶けたアイスクリームパターン。やっぱりココア寄りですが、チョコレートイスにも近づきます。わりと美味しい。
牛乳100mlに付属スプーン2杯(公式推奨量)
まだドロッとしています。チョコ感はほぼわからず、水と同じく甘さの違和感が増したような気がします。ホエイも隠れて、ちょっと『甘くてココアの風味がするミルク』になりました。
牛乳150mlに付属スプーン2杯
とにかく泡がすごいです。1~3mm程度の潰れやすい泡を飲む感じ。『少し甘くて少しココアの風味がするミルク』。まずくはないですが単純に量が多くて飲み切るのに苦労しました。
ココアを足すとより飲みやすく美味しいと思えた
オウンパワーココア味でもそうでしたが、純ココアで香りを足してやるとぐんと飲みやすくなります。甘さが抑えられているオウンパワーチョコレートの場合、よりそれを強く感じました。
水80mlに付属スプーン2杯+無糖ココアパウダー小さじ1
無糖ココアだけのダマがいくつも浮かびます。人工甘味料の違和感がだいぶましになってくれるので、最後は水+ココアばかりで飲んでいました。
牛乳80mlに付属スプーン2杯+無糖ココアパウダー小さじ1
こちらは純ココアのダマが苦味のアクセントになってくれます。オウンパワーココア味よりも甘さがないぶん、ビターなココアプロテインといった感じ。濃厚でおいしいのですがちょっと胸やけしそうになりました。
付属スプーンについて
スプーンはパッケージの中に入っています。開封直後、プロテインにスプーンのほとんどが埋まっている状態でした。
付属スプーン1杯の容量
30ml
付属スプーン1杯のグラム数
公式表記
約10g(付属スプーン2杯で約20g)
すりきり実測
約13g(5回計測して13g-14g-13g-13g-13g)
小山盛り実測
約19g(5回計測して18g-19g-20g-18g-20g)
タンパク質を20g採りたい場合
すりきり約1.9杯(プロテイン1回量25.16g÷13gで計算)
フレッシュロック 角型 2.7L に入るか
プロテイン1kgの保管用としてよく使われているタケヤ フレッシュロック 2.7lに入りきるかどうかの検証です。
ぴったり入ります。移している途中で、軽く容器を1回叩いてカサを減らす必要がありました。
袋から容器へそのまま移すこともできますが、その最中に煙が上がっているように見えるほどに粉が舞います。また、最初はドバっと出てくるので、開封口を小さくして、下から袋を揉むようにしてゆっくりと作業しました。後からスムーズに流れるようになりますが、少々気を遣います。
容器に入れた後は、茶色い粉(ココア?)が容器内側に少しはりつき、飲み切って空になってもそのままの状態でした。
その他雑記
AmazonスポーツブランドのOWN PWR(オウンパワー)は2019年7月に発表されましたが、最初にホエイプロテインが2種発表されただけで、それ以降の動きはありません。今後、味が追加される可能性はあるのでしょうか?
他メーカーの話になりますが、コロナの影響で原料の調達が難しくなった、という例がありました。オウンパワー2種もその影響を受けて在庫が安定していないのかと思いましたが、販売元であるアルプロンのホエイプロテインシリーズは問題なく売られています。
(言い方は悪いですが)単純にあまり力をいれていないのかなあ、という感じです。ココア味はずいぶん長く在庫が復活していないですし、ひょっとしたらそのままフェードアウトしてしまうのかもしれません。
オウンパワーチョコレート の総評
好みかどうか(5段階評価)
:嫌いではないし、あれば飲む。再購入するかはわからない。
飲み切ってからの感想
ココア味とどちらがいいかは人によると思います。甘さが強いほうがいいならココア、そうでないならチョコレートがおすすめです。
正直、おいしいとは思いません。それでもタンパク質保有率が高く、特定の条件(タイムセール)に合えばかなりコスパの高いホエイプロテインなので、在庫があって安くなっていたら試しに買ってみる、くらいがちょうどよいです。定価での購入は……少なくとも私はしません。
オウンパワーチョコレート ギャラリー
パッケージスキャンはスキャナのサイズが足りなかったので分割スキャンしてから合成しています。
今までに飲んできたプロテインの個人的なランキング(現38種)
- :ご褒美になるくらいに好み。いずれまた必ず買う。
- ハイクリアーヨーグルト≧リミテストデリシャス アーモンドミルクチョコレート≧ハイクリアーグレープフルーツ旧≧ハイクリアーミックスフルーツ=リミテストデリシャス ストロベリー&ココナッツミルク>リミテストP抹茶
- :飲みやすく好印象。再購入の選択肢に入る。
- バルキーコーヒー>リミテストデリシャス キャラメルソルト>ボディウイングヨーグルト>アルプロンチーズケーキ≧ボディウイングキャラメル≧ハイクリアーグラスフェッドココア=リミテストPココア>ハイクリアーグラスフェッド抹茶>リミテストデリシャス ミルキーパイン>アルプロンチョコバナナ>ボディウイングカフェオレ≧ボディウイングチョコミルク
- :嫌いではないし、あれば飲む。再購入するかはわからない。
- リミテストデリシャス レモン&ヨーグルト>ハイクリアーグレープフルーツ新>ハイクリアーピーチ>FIXITコーヒー>ボディウイングバナナ>グロングSバナナ>グロングS抹茶>ハイクリアーアップル>リミテストPコーヒー>バルキー抹茶>オウンパワーチョコレート>バルキーココア≧グロングSココア≧アルプロンココアミルク≧オウンパワーココア
- :飲めるけど好きではないし、もう買わない。
- ハイクリアーアセロラ>グロングSバニラ>ハイクリアーあっさりミルク>グロングSストロベリー>ハイクリアープレミアムココア>アルプロンヨーグルト>FIXITナチュラルバニラ
- :飲むのに抵抗がある。もったいないから消費するけど途中でやめたい。
- (味付けなしプレーンタイプのホエイプロテイン全般)
- :飲めない。できれば存在を忘れたい。
- (現時点での該当なし)
ランキングについての補足
- 2024年11月時点のランキングです。
- ランク内では左にあるほど好みのプロテインです。
- 『好み』の基準は、飲みやすさ>味>その他の要素、の順番で判断しています。
- 全てホエイプロテインです。それ以外のソイプロテインなどを試す予定はありません。
- デキストリン・マルトデキストリンが含まれるホエイプロテインは避けがちです。
- ホエイのプレーン(味付けなし)タイプは、複数メーカーをまとめて としています。
- お腹が空いた時に飲みたいと思えるのは 以上です。
- のボディウイングヨーグルトはクエン酸を足すと の最上位に入ります。
- グロングSはグロングスタンダード、リミテストPはリミテストピュアの略です。