スタードメインではネットオウルユーザー間のドメイン移動ができないので２回移管して達成した

先日、ユーザーアカウントの整理のため、旧スタードメイン管理ユーザーから新ユーザーへドメインを移動する機会があり、数か月かけて目的を達成できたので、備忘録として投稿します。

スタードメインについて

スタードメインはネットオウル株式会社が運用する独自ドメイン取得サービスです。値段が手ごろな上、高機能な無料サーバーもついてきて、操作画面もわかりやすいと、誰にでもおすすめできます。

当サイトドメイン『hadonishi.com』もスタードメインで管理されています。

ユーザー表記について

本来、スタードメインで取得したドメインは、他のサービス（サーバーレンタルなど）も同時に管理できるネットオウルユーザーとして取得します。しかし、当記事内ではわかりやすさを優先し、スタードメインユーザーと記載しています。

前提として、スタードメインユーザーからスタードメインユーザーへ、そのままドメインを譲与・移動することはできません。スタードメインからスタードメインへの移管も不可です。

そのため、ユーザーアカウントの整理をしたいとか、自分以外のスタードメインユーザーへドメインを譲りたい場合は、スタードメイン→他のドメイン管理会社→スタードメインと、ドメインの引っ越し作業（ドメイン移管処理）を２回行う必要があります。

スタードメインユーザー間でドメインを移動する際の手順は以下の通りです。

この手順を図で表したものが以下になります。

スタードメインユーザー間でのドメイン移動

スタードメインから他社ドメインサービスへドメインを移管する際は、スタードメインと他社ドメインサービスそれぞれでの処理と申請が必要となります。

ドメイン移管作業の詳細はドメインサービスにより異なりますが、大抵のドメインサービズ運営サイトには、トップページに移管申請リンクが貼られており、マニュアルも準備されています。

ドメインの移管は、ドメインの登録・移管作業を完了してから60日が経過しないと行うことができません。そのため、他社ドメインサービスを最低でも60日間は利用する必要があります。

スタードメイン→他社→スタードメインの手順で移管する場合、通常の処理のみでは移管を行うことができません。

カスタマーサポートへ問い合わせたところ、『スタードメインで管理されていたドメインを他社へ移管し、再度スタードメインへ移管する場合は、設定の調整が必要なため、その都度サポートへ連絡しなければならない』ということでした。

ですので、他社ドメインサービスで60日以上が経過したら、ネットオウルのサポートへ再移管の申請を行います。

再移管の申請に対し、サポートからの許可・処理完了メールを確認したら、以下のマニュアルに沿って移管処理を行います。

移管申請し、問題なく処理されれば、ようやく『スタードメインユーザー間のドメイン移動』が完了です。

ドメインの取得料金はドメイン取得サービスにより異なりますが、一般ユーザー向きサービスでドメインが末尾が『.com』の場合、移管による1年の使用料はおおよそ1500円程度です。

スタードメインユーザー間でのドメイン移動は、２回の移管作業が必要なので、3000円程度の費用がかかります。移管費用には１年のドメイン契約延長費用が含まれるので、それ以外の料金が請求されることはありません。

重要なのは、ドメイン契約料金は１年単位で支払われるということです。例えば、移管前のドメイン管理会社で、該当ドメインを２か月（60日）しか使っていない場合でも、支払い済みの残り10か月分のドメイン管理料金は戻ってきません。

つまり、支払い済の料金を無駄にせずきっちり使い切りたいときには、他のドメイン管理会社でドメインを１年弱（移管が可能なドメイン有効期限15日以上前まで）管理してから、改めてスタードメインへ移管しなければなりません。

ユーザー間でのドメイン移動を達成するために利用する、例えるなら『仮の宿』となるドメイン管理サービスの候補はいくつかあります。

今回の場合は、ドメイン移管の値下げキャンペーンを多く行っているバリュードメインを利用しました。操作画面などが少々わかりにくくはありますが、値段とある程度の実績で考えると、個人的にはおすすめします。

少し値段は上がりますが、マニュアルが最低限かつわかりやすいムームードメインもよさそうです。

お名前.comという有名なサービスもありますが、こちらはあまり評判がよくないので避けておいたほうがいいですよ、と蛇足しておきます。

スタードメインユーザー間でドメインを移動する機会なんて、一般的にはなかなかないものだと思います。それでも私と同じように、アカウントの整理などで行う機会もあるかもしれません。その際、このページが役に立つことを望みます。