人工甘味料を使わないリミテスト ホエイプロテイン WPC PUREシリーズ。甘味料は自然由来のステビアが使用されていますが、その独特の違和感や後味が苦手な人もいるようです。今回レビューしたリミテスト ホエイプロテイン WPC PURE 抹茶は、味付き3種の中で最もステビアが気にならないおいしいホエイプロテインでしたが、一つだけ問題がありました。
2020年10月追記
記事の投稿時、公式で推奨されているシェイク液体量を200ccとしていましたが、実際は150ccの間違いでした。現在は修正済みです。本当に申し訳ありませんでした。
リミテストピュア抹茶 基本情報
参考にする前の注意
2020年10月時点の情報であり、現行のものとは異なる可能性があります。
パッケージの見た目
原材料名(パッケージ裏より)
ホエイたんぱく濃縮物(乳成分を含む)(アメリカ製造)、抹茶/甘味料(ステビア)
記事作成時の値段
- 記事作成時のAmazonでの値段
- 2480円/1kg(2020年10月時点)
- 1食分の値段(通常量)
- 86.8円/おおよそ35g(1kgで約28.57食分)
- タンパク質量20gで計算した1食分の値段
- 66.77円/おおよそ26.92g(1kgで約37.14食分)
- タンパク質1gの値段
- 3.34円
飲み方
1食分につき付属スプーン3杯(約35g)を目安に150cc程度の水または牛乳などに溶かして、速やかにお飲みください。プロテインシェーカー(別売り)を使用すると溶けやすく手軽にプロテインを摂取できます。
リミテスト ホエイプロテイン WPC PURE 抹茶 パッケージ裏
リミテストピュア抹茶 栄養成分表
項目 | 公式 | タンパク質20g基準 |
---|---|---|
エネルギー | 138.0kcal | 106.15kcal |
タンパク質 | 26.0g | 20.0g |
脂質 | 2.0g | 1.54g |
炭水化物 | 3.7g | 2.85g |
食塩相当量 | 0.1g | 0.08g |
1回分の量(g) | 35.0g | 26.92g |
購入前にわかる特徴
他のリミテストピュアシリーズと同じで、人工甘味料、香料、保存料、着色料全て未使用です。甘味づけには天然由来の甘味料であるステビアが使用されています。
タンパク質量は30g中22.29gです。2020年10月に集計した、他メーカーを含むタンパク質量のランキングリストでは、味なしプロテインを含めた82種類のうち39番目、味付きでは74種類中31番目で、平均よりもやや高い順位でした。
標準価格は2020年10月時点で2480円です。まれにAmazonタイムセールの対象になり、2020年9月のタイムセール祭りでは2108円に値下げされていました(2020年10月のプライムデーは対象外)。
購入後にわかる情報と飲んだ感想
プロテインの見た目(さらさら、もったり)
すごくサラサラしています。ちょっと動くだけでも粉が舞うので注意が必要です。
スプーンですくって傾けると、サラサラと均一かつスムーズに落ちていき、さじがひっくり返る前に全て落ちました。
溶けやすさ
液体の容量について
公式推奨量は150ccですが、撮影時に勘違いして200ccでシェイクしてしまいました。飲み切った後に気づいたため、150ccでの写真は準備できませんでした。申し訳ありません。
シェイカーに付属スプーン3杯(規定量の約35g)のプロテインを入れて:
200ccの水で割って30回シェイクしたら
溶けやすくダマはほとんど発生しませんが泡がすごいです。シェイク直後はほぼ全部泡で、10分経っても半分程度しかおさまりませんでした。
200ccの冷たい牛乳で割って30回シェイクしたら
水に比べると溶けにくく、容器内側の側面に1~3mm程度のダマがいくつかへばりついていました。泡立ちは、水と同じく、シェイク直後はほぼ全てが泡となり、10分待っても半分ほどしかおさまりませんでした。
袋を開けた瞬間に思ったこと
スプーン埋まってるの面倒だな。すごくいい抹茶の香り、これは期待してしまう。開けてすぐ香るほどではないけど、意識して嗅ぐと、お菓子作りに使う抹茶粉末そのものの匂いがする。
味の第一印象
はじめて水で割ったとき
(最初の一口は)泡! 抹茶のほのかな香り、甘さ控えめ、苦味は結構しっかりくる。お茶菓子が欲しくなる……ということは、ほぼ抹茶ということかな。ホエイっぽさ、ステビアのエグみはほぼ気にならない。おいしい、けど、大人の味かな、子どもにはつらそう。
はじめて牛乳で割ったとき
やっぱり一口目は泡。でもおいしい。甘さ控えめ抹茶アイスの味。泡さえ、泡さえなんとかなれば……(飲みきった後に)うーん、美味しかった!
飲みなれてからの味の印象
第一印象は『泡』。最後の感想も『泡さえどうにかなれば』
リミテストピュア抹茶を語るなら、どうしても最初に触れるのは、シェイク後の泡問題についてになります。
先にあるシェイクの写真を見てもらえればわかるとおり、とにかく泡立ちがすごいです。シェイク直後は容器の上から下まで泡でびっしりになります。しかも消えにくいので、どうしても空気と一緒に飲む形になってしまい、運動後などは少しつらいです。
ただ、そもそも『抹茶』自体が泡立つものなので仕方がない話ではあります。
更に、リミテストピュアシリーズはシンプルな原材料が売りであるぶん、消泡作用のある乳化剤も含まれていません。余計なものが入っていない抹茶味だからこそ泡立つ、と言い換えるべきなのかもしれません。
ほのかな甘みと苦味のある自然な抹茶味
欠点から入りはしましたが、泡の問題さえ無視してしまえば、リミテストピュア抹茶は個人的な好みにど真ん中ストライクのホエイプロテインでした。
驚いたのが、自然に抹茶の味がすることです。プロテインに限らず、世の中の抹茶味の食べ物やお菓子は、変に甘かったりわざとらしかったりするのですが、リミテストピュア抹茶の場合はそれがありませんでした。
シェイク前の粉はほぼ粉末抹茶の香りです。さすがに上等な抹茶、とまではいかないものの、百均のお菓子作りコーナーなど売っている粉末抹茶くらいには香ります。
甘味料であるステビア独特の青臭さやエグみもほぼ感じません。以前レビューした、ハイクリアーグラスフェッド抹茶味もそうだったので、抹茶はステビア感をごまかすのに最適ということなんでしょう。
甘さは控えめで、抹茶特有の苦味も感じます。私は甘すぎないホエイプロテインが好きなので、ちょうどいい具合で、とにかく好みの味でした。
水でシェイクすると苦味がいいアクセントに
前項目とかぶりますが、水割りはほのかな甘味と苦味の抹茶味です。牛乳割りに比べると薄く、でも苦味はより感じます(香りだけでもわかるくらい)。これ外国の方にお土産に買っていったら受けるんじゃないかな。
泡はどうしても発生します。筋トレ前にシェイクして1時間経っても泡がありました。それはもうそういうものとして認めるしかなさそうです。
水150mlに付属スプーン3杯(公式推奨量)
少し粉っぽく感じますがダマなくシェイクできました。抹茶の濃さだけで見るとこれくらいでも好きです。
水200mlに付属スプーン3杯
個人的な水割りでのベスト。抹茶の苦味がちゃんとわかり、甘さもちょうどよかったです。やっぱり最初の一口目は泡でした。
水200mlに付属スプーン3杯で冷蔵庫に数時間放置
4時間程度? 放置してやっと泡が落ち着きました。抹茶の苦味はわかりますが、甘さはにぶくなり、ちょっとわざとらしさ・水っぽさが増してしまいます。
牛乳でシェイクすると甘さ控えめの抹茶アイスの味
水割りもおいしいのですが、リミテストピュア抹茶の真骨頂は牛乳割りだと思っています。
味はより濃厚になり、とろっとしていて、溶けた抹茶ミルクアイスのようです。ハーゲンダ…とまではいきませんが、カップタイプの抹茶アイスには劣らないと思います。
抹茶ラテにも近づくので、泡立ちをアクセントとして捉えられるのも大きいです。水割りに比べて、もったりして細かくつぶれにくい泡が立つのですが、それ自体もおいしいので、さほど抵抗なく飲むことができました。
まだ3種しか飲んでいませんが、今までに飲んだ抹茶味のホエイプロテインでは一番好みの味でした。お腹が空いていてもいなくてもご褒美扱いでした。
牛乳150mlに付属スプーン3杯(公式推奨量)
ダマがシェイカー側面と底にたまってしまいました。とろみも強くなり少々飲みづらいです。味は濃くておいしい。
牛乳200mlに付属スプーン3杯
ほぼ泡、一口目は全部泡、でもおいしい。ダマはシェイカーの内側にいくつかあり。個人的な牛乳割りでのベスト。
牛乳200mlに付属スプーン3杯で冷蔵庫に数時間放置
泡がだいぶ落ち着いて、全体的にサラサラになり、抹茶アイスでなく抹茶ミルクになります。ダマも消滅してきれいに飲み切ることができました。
牛乳250mlに付属スプーン3杯
シェイカー上限まで泡! 抹茶の香りは薄くなり、甘さが目立つようになりました。飲み終わっても泡だけが残ってしまうのが難点。
粉末抹茶を足してもおいしくなるわけではなかった
アレンジするにもアイディアがなかったので、たまたま家にあった抹茶粉末を更に足してみました。より苦く美味しくなるかと思いきや、足した粉末抹茶だけがダマになっていまい、なんともいえないぼんやりした味になってしまいました。安いものではないですし、わざわざ足す必要はなさそうです。
水200mlに付属スプーン3杯+粉末抹茶小さじ1
泡立ちは相変わらずすごいです。粉末抹茶のダマが舌で潰れて、苦味だけが目立つようになってしまいました。
牛乳200mlに付属スプーン3杯+粉末抹茶小さじ1
粉末抹茶なしよりも、泡がもったりして細かくなった気がします。が、水割りと同じく、苦いダマが足されてしまうだけでした。
付属スプーンについて
スプーンはパッケージの中でプロテインに埋もれていました。
付属スプーン1杯の容量
30cc
付属スプーン1杯のグラム数
すりきり
約12g(5回計測して12g-12g-12g-12g-13g)
小山盛り
約17g(5回計測して16g-17g-17g-17g-17g)
フレッシュロック 角型 2.7L に入るか
プロテイン1kgの保管用としてよく使われているタケヤ フレッシュロック 2.7lに入りきるかどうかの検証です。
ぴったり入ります。一般的なホエイプロテインだと、カサ減らしの容器を揺らしたり叩いたりしますが、リミテストピュア抹茶の場合はその必要もありませんでした。
サラサラとスムーズに粉が流れるので、袋から容器へそのまま移すのも簡単です。ただし、袋の内側(特にジップ部分)に少なからず粉が残ることがあります。
その他雑記
レビュー全体を味の感想だけに絞って眺めてみると、我ながらハードルを上げすぎたと感じます。なので、あくまでも個人的な感想です、と付け加えておきます。
不安になり、第三者の意見と比べるため、Amazonや楽天のレビューも確認しました。やはり泡立ちの強さは多く言及されていましたが概ね良好のようです。
ちなみに、同じくリミテストから出ている、大容量3kg版のウルトラバリューシリーズというものがあるのですが、原材料表記は全て同じ、成分表はカロリーのみが異なっていました。同じものとは言い切れませんが、極端に違うこともなさそうです。もしリミテストピュア抹茶が気にいったなら、より安いウルトラバリュー抹茶(1kg換算1960円、まれにセール対象となり値下げ)を試してもいいかもしれません。
リミテストピュア抹茶 の総評
好みかどうか(5段階評価)
:ご褒美になるくらいに好み。いずれまた必ず買う。
飲み切ってからの感想
味は最上位レベルですが、泡立ちによる飲みにくさを踏まえて、☆5の下位に置きました。抹茶味が好きで、かつ人工甘味料を避けているなら、かなりおすすめのホエイプロテインです。
リミテストピュア抹茶 ギャラリー
パッケージスキャンはスキャナのサイズが足りなかったので分割スキャンしてから合成しています。
今までに飲んできたプロテインの個人的なランキング(現38種)
- :ご褒美になるくらいに好み。いずれまた必ず買う。
- ハイクリアーヨーグルト≧リミテストデリシャス アーモンドミルクチョコレート≧ハイクリアーグレープフルーツ旧≧ハイクリアーミックスフルーツ=リミテストデリシャス ストロベリー&ココナッツミルク>リミテストP抹茶
- :飲みやすく好印象。再購入の選択肢に入る。
- バルキーコーヒー>リミテストデリシャス キャラメルソルト>ボディウイングヨーグルト>アルプロンチーズケーキ≧ボディウイングキャラメル≧ハイクリアーグラスフェッドココア=リミテストPココア>ハイクリアーグラスフェッド抹茶>リミテストデリシャス ミルキーパイン>アルプロンチョコバナナ>ボディウイングカフェオレ≧ボディウイングチョコミルク
- :嫌いではないし、あれば飲む。再購入するかはわからない。
- リミテストデリシャス レモン&ヨーグルト>ハイクリアーグレープフルーツ新>ハイクリアーピーチ>FIXITコーヒー>ボディウイングバナナ>グロングSバナナ>グロングS抹茶>ハイクリアーアップル>リミテストPコーヒー>バルキー抹茶>オウンパワーチョコレート>バルキーココア≧グロングSココア≧アルプロンココアミルク≧オウンパワーココア
- :飲めるけど好きではないし、もう買わない。
- ハイクリアーアセロラ>グロングSバニラ>ハイクリアーあっさりミルク>グロングSストロベリー>ハイクリアープレミアムココア>アルプロンヨーグルト>FIXITナチュラルバニラ
- :飲むのに抵抗がある。もったいないから消費するけど途中でやめたい。
- (味付けなしプレーンタイプのホエイプロテイン全般)
- :飲めない。できれば存在を忘れたい。
- (現時点での該当なし)
ランキングについての補足
- 2024年12月時点のランキングです。
- ランク内では左にあるほど好みのプロテインです。
- 『好み』の基準は、飲みやすさ>味>その他の要素、の順番で判断しています。
- 全てホエイプロテインです。それ以外のソイプロテインなどを試す予定はありません。
- デキストリン・マルトデキストリンが含まれるホエイプロテインは避けがちです。
- ホエイのプレーン(味付けなし)タイプは、複数メーカーをまとめて としています。
- お腹が空いた時に飲みたいと思えるのは 以上です。
- のボディウイングヨーグルトはクエン酸を足すと の最上位に入ります。
- グロングSはグロングスタンダード、リミテストPはリミテストピュアの略です。