スクラロースのような合成甘味料を使わず、とにかくシンプルな材料にこだわり、その上でクーポンやセールで値下げしない素の値段でも安い。と、いいことだらけのボディウイング ホエイプロテイン バナナ風味を飲み切りました。飲み切りましたが、飲みはじめとの印象の差は過去最大でした。
ボディウイング バナナ の基本情報
参考にする前の注意
2019年12月時点の情報であり、現行のものとは異なる可能性があります。
パッケージの見た目
原材料名
ホエイたんぱく(オランダまたはニュージーランド産)、凍結乾燥バナナ、レシチン(ひまわり由来)、香料、V.C、甘味料(ステビア)、ナイアシン、パントテン酸、V.B6、V.B2、V.B1、V.B12
記事作成時の値段
- 記事作成時のAmazonでの値段
- 2390円/1kg(2019年12月時点)
- 1食分の値段(通常量)
- 57.36円/おおよそ24g(1kgで約41.67食分)
- タンパク質量20gで計算した1食分の値段
- 61.68円/おおよそ25.81g(1kgで約38.75食分)
- タンパク質1gの値段
- 3.08円
飲み方
明確な『飲み方』は記載されていなかったので、それに関連する箇所を引用しています。
水やジュースに溶かして飲む場合、市販のプロテインシェーカーをご使用いただくと溶けやすくなります
(中略)
シェイカーを使用しても飲みにくい、溶けにくいと感じる方は以下を参考にして下さい
1、シェイカーには水を先に入れて、粉末を後から入れると溶けやすくなります。
2、水の量が少ないと溶け残りやすくなり飲みにくくなります。(おすすめは24gに対して水100cc程度)※味の濃さはお好みによって水の量で調整してください
ボディウイング ホエイプロテイン バナナ パッケージ裏
ボディウイング バナナ の栄養成分表
項目 | 公式 | タンパク質20g基準 |
---|---|---|
エネルギー | 96.0kcal | 103.23kcal |
タンパク質 | 18.6g | 20.0g |
脂質 | 1.5g | 1.61g |
炭水化物 | 1.8g | 1.94g |
食塩相当量 | 0.15g | 0.16g |
1回分の量(g) | 24.0g | 25.81g |
購入前にわかる特徴
自然由来の甘味料であるステビアを使用。合成甘味料は不使用です。
タンパク質のほかに7種類のビタミンが配合されています(ハイクリアーシリーズ共通)。
タンパク質量は30g中23.25g。2019年11月に他のメーカーと比較した際は、味なしプロテインを含めた59種類のうち5番目、味付きでは52種類中1位と、かなり優秀な値でした。
バナナそのもの(凍結乾燥バナナ)も入っています。珍しい?
購入後にわかる情報と飲んだ感想
付属スプーンについて
付属スプーン1杯の容量
おおよそ20cc(記載なし)
付属スプーン1杯のグラム数
すりきり
約9g(3回計測して9g-8g-9g)
山盛り
約12g(5回計測して12g-12g-12g)
プロテインの見た目(さらさら、もったり)
さらさらはしていませんが、もったりもしていません。押し付けると固まります。たとえるなら粒子の粗い片栗粉?
スプーンですくって傾けると、意外にカラっと乾燥した感じで、簡単に零れ落ちます。
溶けやすさ
シェイカーに付属スプーン3杯(約30g)のプロテインを入れて:
100ccの冷水で割った場合
比較的溶けやすいです。泡立ちもほとんどないですが、小さなダマが残ることがありました。
100ccの冷たい牛乳で割った場合
ほぼ確実にダマが残り、もったりとした細かい泡立ちがありました。なお、150cc以上では溶けやすくなりました。
袋を開けた瞬間に思ったこと
ほのかなバナナの甘すぎない香りがする。ホエイ臭さは感じない。これは期待できそう?
味の第一印象
はじめて水で割ったとき
バナナの香りどこ行ったの? なんかコーンみたいな臭いがする、これは失敗したか、これどうやって飲み切ろうかな
はじめて牛乳で割ったとき
バナナの香りに近づいた? ちょっと変な香りのする甘い牛乳、これなら飲める、水よりはだいぶ・・・いややっぱダメだ後味が変だ
飲みなれてからの味の印象
第一印象と飲み切ったときで評価が逆転した
正直に言えば、第一印象は今までに飲んだプロテインの中で最悪でした。苦手なプレーンタイプのホエイプロテインを下回り、飲み切れない初めてのプロテインになるかもしれないと思ったくらいです。
ですが、飲んでいくうちに、まずは抵抗がなくなり、最後はそこそこおいしいと感じるようになり、次のプロテインを飲んだ時には、前の(ボディウイングバナナ)のほうが飲みやすかった、と思えるようになっていました。
はっきり言っておきたいのは、ボディウイングバナナプロテインは何も悪くないということです。おそらく、開けた瞬間のバナナの香りで期待が高まりすぎたことと、前回に飲んだのが極端に甘いプロテイン(グロングストロベリー)だったため、様々な大きすぎるギャップが生まれてしまったのではないかと考えています。
以下、時系列での感想です。だんだんと慣れていく感じが伝わると思います
初めて飲んだ時は常温の水だったのが災いしたか
前述したとおり、パッケージを開けた瞬間の期待感は相当なものでした。おかしのような人工的なものではなく、果物らしい香りを感じたからです。
しかし、水に溶かすとなぜかバナナの香りが消えてしまい、ホエイとも違う独特の香りに変化しました。たとえるならゆでたコーンのようなムワッとした臭いです。
飲んでみると、わずかに甘味を感じるものの、それ以外の形容しがたい味と臭いが口から鼻までいっぱいに広がりました。正直に言えばまずい。しばらく消えない独特の後味を感じながら、どうやって飲み切ろうかと途方にくれたものです。
冷水で割った2回目と転機となった日
2回目は覚悟があったのと、冷水で割ったおかげか、少しは飲みやすく感じました。しかしそれ以降、どうしても第一印象が悪すぎたせいで、できれば飲みたくない、と否定が続きます。
途中、牛乳で割ったときも、水よりはだいぶましではありましたが、それでも独特な後味が気になってしまいました。
転機となったのは一週間ほど経ったころです。常温水でシェイクした直後、家のチャイムが鳴って、慌ててプロテインを一気飲みしたときでした。
普段、プロテインを一気飲みできることなんてほとんどありません。甘い上にドロッとした形状であることが多く、一口ずつゆっくり飲み込むことしかできないからです。
しかしボディウイングバナナの場合、水で割ればシェイク後もさらさらしていて、甘さもくどくありません。ひょっとしたら、さらっと飲みやすいプロテインなのではないか、と、はじめてプラスの感想を抱きました。
その後冷静になり、改めて自らを観察すると、あれだけ嫌だった臭いにもさほど抵抗がなくなっていることに気づきます。
要は、再評価する準備が整った、というわけです。
牛乳で割ってうんと冷やしたときにおいしいと思った
水割りで抵抗がなくなってから牛乳割りで飲むと、独特の臭いはほぼ感じなくなり、代わりにバナナの香りを感じました。ここで『飲みにくい』から『ほのかな甘さで飲みやすい』に完全にシフトしました。
次の転機は、シェイクしたプロテインを冷蔵庫に入れて忘れてしまった時です。中身が落ち着いたのか、うんと冷やしたのがよかったのか、一口飲んだ瞬間に『これめちゃくちゃうまいぞ』と驚きました。もはやプロテインではなく、完全にバナナミルクジュースのそれでした。
もちろん、シェイク後はできるだけ早く飲み切るべきですし、手間もかかるので毎回はできません。しかし、今度は良い印象が強くなったおかげで、それ以降は常温の水で割っても『飲みやすい』『結構おいしい』と、プラスのまま継続し、それは最後まで続きました。
その他、慣れてからの細かい味の印象
水100ccに付属スプーン3杯(公式での推奨量)
甘すぎないからごくごく飲めます。おいしいとは言いきれないけれどまずくもなく、水割りならこれくらいが一番飲みやすかったです。常温だと独特のムワッとした臭いを感じやすいため、冷水のほうが好みでした。
水150ccに付属スプーン3杯
薄味でバナナの香りはほぼなくなります。ホエイっぽくてほんのり甘い水。
牛乳100ccに付属スプーン3杯
とにかくダマが残る! ダマ自体がおいしいわけでもなく、水のときと違ってかなりもったりドロドロしているので、噛むように飲みました。ほのかなバナナらしい香り。ちなみに前述した、『冷蔵庫で放置したプロテイン』の配分はこれで、なぜかダマが完全になくなっていて本当においしかったです。
牛乳150ccに付属スプーン3杯
不思議なことに、牛乳が50cc増えるだけで、ダマが残ることがほとんどなくなりました。その代わりバナナの香りはうすまり、あまい牛乳を飲んでいるような感じに。比較的飲みやすかったので、普段はこの比率で飲むことが多かったです。
ココアを足してみると
バナナの香りが打ち消されるのと、ココアの苦みで甘さがほとんど隠れてしまいました。ココアっぽいうすいミルクのようでした。
シナモンを足してみると
ココアと同様にバナナの香りが打ち消されましたが甘味は残ります。ごくわずかに独特の香りが減った印象でした。
フレッシュロック 角型 2.7L に入るか
プロテイン1kgの保管用としてよく使われているタケヤ フレッシュロック 2.7lに入りきるかどうかの検証です。
ぴったり入りますが、途中で容器を叩いてカサを減らす必要があります。見た目と違ってさらさら落ちるので、袋を傾けて直接入れることができました。
付属スプーンは柄が長めで、プロテインと一緒に容器へ入れて保存しようとすると、蓋をしめる際にひっかかるときがあります。特に中身が多いうちは、スプーンをドリルのように回転させてねじ込む必要がありました。
その他雑記
ボディウイングのコンセプトは『余計なものは入れない・原料は厳選する』とのことです。『必要なものしか入れない』『低価格を追求しますが粗悪な原料は使わない』と、強いこだわりを感じます。
個人的に印象に残ったのが、付属のスプーンにもエンボス加工でボディウイングのロゴが印字されていたことです。値下げなしで低価格帯のプロテインでは珍しいのではないでしょうか。どうでもいいことかもしれませんが、これもこだわりの一つなのかもしれません。
ボディウイング バナナ の総評
好みかどうか(5段階評価)
:嫌いではないし、あれば飲む。再購入するかはわからない。
飲み切ってからの感想
好みから離れてプロテインそのものを評価すると、成分、値段、ともに優秀です。
しかし味に関しては、最初と最後でここまで変化したプロテインは初めてなので、今ではどう評価していいか自分でもわからなくなってしまっていました。慣れて適応しただけかもしれませんし、最初に極端な甘さに慣れていたのがだんだんと治ったのかもしれません。
違うプロテインを一通り試してからリピート購入するべきかと思ってはいるのですが、あの第一印象をもう一度味わいたくないというのも本音です。
ひょっとしたら、プレーンタイプのホエイプロテインに慣れている人なら受け入れやすいのかも。
ボディウイング バナナ のギャラリー
パッケージスキャンはスキャナのサイズが足りなかったので分割スキャンしてから合成しています。
今までに飲んできたプロテインの個人的なランキング(現38種)
- :ご褒美になるくらいに好み。いずれまた必ず買う。
- ハイクリアーヨーグルト≧リミテストデリシャス アーモンドミルクチョコレート≧ハイクリアーグレープフルーツ旧≧ハイクリアーミックスフルーツ=リミテストデリシャス ストロベリー&ココナッツミルク>リミテストP抹茶
- :飲みやすく好印象。再購入の選択肢に入る。
- バルキーコーヒー>リミテストデリシャス キャラメルソルト>ボディウイングヨーグルト>アルプロンチーズケーキ≧ボディウイングキャラメル≧ハイクリアーグラスフェッドココア=リミテストPココア>ハイクリアーグラスフェッド抹茶>リミテストデリシャス ミルキーパイン>アルプロンチョコバナナ>ボディウイングカフェオレ≧ボディウイングチョコミルク
- :嫌いではないし、あれば飲む。再購入するかはわからない。
- リミテストデリシャス レモン&ヨーグルト>ハイクリアーグレープフルーツ新>ハイクリアーピーチ>FIXITコーヒー>ボディウイングバナナ>グロングSバナナ>グロングS抹茶>ハイクリアーアップル>リミテストPコーヒー>バルキー抹茶>オウンパワーチョコレート>バルキーココア≧グロングSココア≧アルプロンココアミルク≧オウンパワーココア
- :飲めるけど好きではないし、もう買わない。
- ハイクリアーアセロラ>グロングSバニラ>ハイクリアーあっさりミルク>グロングSストロベリー>ハイクリアープレミアムココア>アルプロンヨーグルト>FIXITナチュラルバニラ
- :飲むのに抵抗がある。もったいないから消費するけど途中でやめたい。
- (味付けなしプレーンタイプのホエイプロテイン全般)
- :飲めない。できれば存在を忘れたい。
- (現時点での該当なし)
ランキングについての補足
- 2024年12月時点のランキングです。
- ランク内では左にあるほど好みのプロテインです。
- 『好み』の基準は、飲みやすさ>味>その他の要素、の順番で判断しています。
- 全てホエイプロテインです。それ以外のソイプロテインなどを試す予定はありません。
- デキストリン・マルトデキストリンが含まれるホエイプロテインは避けがちです。
- ホエイのプレーン(味付けなし)タイプは、複数メーカーをまとめて としています。
- お腹が空いた時に飲みたいと思えるのは 以上です。
- のボディウイングヨーグルトはクエン酸を足すと の最上位に入ります。
- グロングSはグロングスタンダード、リミテストPはリミテストピュアの略です。