お腹が弱くてゆるくなりがちな体質にはイヌリンより難消化性デキストリンが合っていたという一例

プロテインを飲んでいると、ガスが溜まって便秘になってしまったり、合成甘味料にやられて軟便になってしまったりと、お腹の問題にぶつかりがちです。

悩みを解決するため、不足しがちな食物繊維を補おうと、イヌリン難消化性デキストリンの両方を試しました。

結論から言えば、私の場合は難消化性デキストリンのほうが合っていたようです。

イヌリンと難消化性デキストリン

イヌリンと難消化性デキストリンはどちらも水溶性食物繊維です。それぞれの詳細は企業による解説ページを参考にしてください。

端的に説明するなら、

イヌリンと難消化性デキストリンはどちらも

  • 水溶性食物繊維であり、ヒトの消化機能では分解できません
  • 腸内細菌の餌となり、腸内環境の改善につながります
  • 血糖値上昇の抑制機能があります
  • 血中の中性脂肪上昇の抑制効果があります
  • カルシウムや鉄などの、ミネラルの吸収促進作用があります
  • 白い粉末状で液体に溶かすことができます

イヌリンは

  • 100%腸内細菌に利用されます
  • 菊芋やチコリ、などの植物から作られます
  • ほのかな甘さがあります
  • 温かい飲み物には溶けますが、常温以下の場合は少々溶けにくいです

難消化性デキストリンは

  • 50%程度が腸内細菌によって利用され、5~10%程度がグルコースとして吸収、40%程度が排泄されます
  • トウモロコシなどのデンプンから作られます
  • 無味無臭です
  • 常温の液体でも問題なく溶けます
  • 特定保健用食品(トクホ)の成分として認定されています

どちらが合うかは試すまでわからない

イヌリンと難消化性デキストリンは、特長が似ているからこそよく比較され、価格帯もほぼ同じなので、どちらがいいか悩みがちです。しかし、合っているかどうかは体質により異なるため、試してみるしかありません。

軟便気味の体質には難消化デキストリンが合っていた?

あくまでも一例ではありますが、私の場合は、イヌリンよりも難消化性デキストリンのほうが合っていました。

例とした体質

  • もともとお腹が弱くてゆるくなりがちです
  • 便秘はほとんどしません
  • 体に合っていないホエイプロテインを飲むと、お腹がゆるくなり、ひどい時には下痢になってしまいます。また、ガスでお腹が張って苦しくなることがあります

イヌリンを飲んだケース

飲んだ量

イヌリン小さじ1をプロテインや紅茶に入れて1日1回

実感した変化や雑感

  • お腹がゆるくなりやすくなった
  • ゆるいお通じが1日数回に分けて少しずつ
  • ガス問題にはほぼ変化はなし

難消化デキストリンを飲んだケース

飲んだ量

プロテイン+イヌリン小さじ1を1日2回

実感した変化や雑感

  • 形のしっかりした安定したお通じ
  • 起きる時間が決まっている平日は朝のうちに出るように
  • ガス問題にはほぼ変化なし

溶けやすさや味に関する雑感

イヌリンと難消化性デキストリンは、効果以外にも『白い粉で液体に溶かして飲むことができる』という点が似ています。ただ、難消化性デキストリンのほうが少し取り扱いやすいです。

お茶や珈琲で溶かした場合

イヌリン

丁寧に溶かさないと、塊が底に残ることがありました。常温以下の水では溶かすことが難しかったです。

溶け残りは少し粘度があり歯につまりやすいです。飴を舐めずに噛んだような感覚でした。

難消化性デキストリン

常温の飲み物でも簡単に溶け切ります。冷たい場合は丁寧にかき混ぜれば大丈夫。

プロテインと一緒に飲む場合

プロテインが溶け切るまでシェイクすれば、イヌリンや難消化性デキストリンも混ざりきって存在感がなくなります。

味の変化について

イヌリン

ほのかな甘味が足されます。ブラックコーヒーや無糖紅茶にいれると、味の変化がはっきりわかりました。味付きホエイプロテインでは気にならず。

難消化性デキストリン

無味無臭で、ブラックコーヒーや無糖紅茶に入れても、味は特に変わりませんでした。


たまたま私の場合は難消化性デキストリンが合っていましたが、ツイッターなどを見ていると真逆の結果になっている人もいるようです。

もし両方試そうと思ったなら、取り扱いやすい難消化性デキストリンを先にし、満足できなければイヌリン、という順番にするのがベターだと思います。