『はじめてのやせ筋トレ』を3ヶ月以上続けて効果なしだったので、モチベーションを維持するために体組成計を新しくすることにしました。
今までに使っていたのはタニタの『BC-705N WH』、新しいものは同じくタニタの『BC-330』です。
新しい体組成計 BC-330/BC-331について
2018年に販売を開始した、『BC-705N』の上位互換といえる機種。
BC-330とBC-331は同型で説明書も一緒です。型番だけが販売店により異なります。
型番ごとの主な販売店の例
BC-330:ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオン、ジョーシンなど
BC-331:主にAmazon
古い体組成計 BC-705N ホワイトについて
安価かつ日本製ということで、特にAmazonで最も人気の高い体組成計の一つです。
2013年に販売が開始されましたが、公式のアナウンスではすでに生産終了となっており、後継機としてBC-764/BC-765が販売されています。しかし、違いはBC-705Nにあったアスリートモードという機能が削除されてしまっているだけなので、在庫がある限りはBC-705Nを候補にしたほうがよさそうです。
BC-330とBC-705Nを見た目で比較
左がBC-330、右がBC-705Nです。
BC-330とBC-705Nを仕様で比較
それぞれの詳しい機能は公式サイトを見ていただくとして、ここでは主な機能とその違いを表にしています。
BC-330とBC-705Nで共通の仕様
- 計量範囲
- 0~150 kg
- 各種機能
- 体重のみ測定機能、アスリートモード、ゲストモード
- 登録人数
- 5 人
- 自動認識機能(乗るピタ)
- あり
- 製造国
- 日本
- 保証期間
- 1年
BC-330とBC-705Nで異なる仕様
最小表示
- BC-330/BC-331
- 50 g (0~100 kgまで)、100 g (100~150 kgまで)
- BC-705N
- 100 g (0~100 kgまで)、200 g (100~150 kgまで)
測定項目(表示順)
- BC-330/BC-331
- 体重、体脂肪率、体内年齢、基礎代謝量、内臓脂肪、筋肉量、推定骨量、BMI
- BC-705N
- 体重、BMI、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪、基礎代謝量、体内年齢
立てかけ収納
- BC-330/BC-331
- 可
- BC-705N
- 不可
主な材質
- BC-330/BC-331
- ABS、AS、PE、ステンレス
- BC-705N
- ABS 、AS 、SUS、PET、レンズ
商品寸法
- BC-330/BC-331
- 幅 310mm × 高さ 33mm × 奥行 274mm
- BC-705N
- 幅 278mm × 高さ 36mm × 奥行 285mm
本体質量
- BC-330/BC-331
- 約 1.3kg(電池に関する記述はなし)
- BC-705N
- 約 1.2kg(電池含む)
BC-330とBC-705Nを実際に使ってみての比較
測定結果の数値に違い
20日間、2台の体重計での計測結果を記録したところ、以下のように傾向の違いがでました。なお、評価が厳しい方を太字にして表示しています。
BC-330 | 項目 | BC705N |
---|---|---|
ほぼ同じ | 体重 | ほぼ同じ |
高め | 体脂肪率 | 低め |
高め | 体内年齢 | 低め |
低め | 基礎代謝量 | 高め |
高め | 内臓脂肪 | 低め |
低め | 筋肉量 | 高め |
高め | BMI | 低め |
BC-330のほうが厳密に測定されているのか、全体的に基準が厳しく、特に体脂肪率は1%程度悪い値が出ました。BC-705Nから切り替えた直後はかなりショックを受けました。
測定結果が安定しているかどうか
はっきり言えば測定精度はBC-330のほうが一回り上です。
測定最小単位(100gと50g)や、立て掛け収納の可否の違いはありますが、それ以前の問題で、そもそもBC-705Nの測定結果は不安定です。
BC705-Nで連続して測定すると、1回めと2回めで(ひどくて体重なら600g程度の)誤差が出ることがありました。なお、今回記録した20回の計測中5回発生しています。
BC705-Nで安定した記録を取るためには、最低でも2回計測し、2つの値が違っていたら更に3回めの計測が必要になります。
もちろん立て掛け収納はしていませんし、フローリングの上なので足場も安定しています。水平保管でも高さが違う箇所に置いてあったのが原因かと思い、同じ場所に置き続けても問題は解消しませんでした。
Amazonのレビューなどを見ると、同様の問題について触れている方が何人か見つかるので、当製品の仕様などだと思います。
BC-330の場合は、測定直後にまず仮の値が出て、直後に補正が働き、あらためて確定値が表示されます。何度か連続で測定したところ、最小単位である50g程度の誤差がごくたまに発生するだけでした。
本体の見た目や画面表示について
質感は値段の高いBC-330のほうが上、というのは当たり前として、それ以外について。
BC-330とBC-705Nの決定的な見た目の違いは結果表示画面の数でしょう。BC-705Nは標準的な1画面なのに対して、BC-330はメインとサブの2画面構成です。
BC-330のサブ画面には、測定項目名や使用方法の説明、ちょっとしたメッセージなどが表示されます。
上の写真はどちらも日付設定の画面ですが、BC-330のほうが文字が大きく、説明も丁寧です。液晶もBC-330のほうがはっきりしていて読み取りやすいと感じました。
操作方法がわかりやすいか
操作方法もBC-330のほうが直感的でわかりやすいと感じます。
測定のみならどちらも本体に乗るだけで簡単ですが、それ以外の操作では差がありました。
まず、BC-330の操作ボタンは1つのボタンに1つの機能しか持ちません。何らかの操作をする場合、まずは『メニュー』ボタンを押し、『▲▼』ボタンで項目を選択してから、『決定』ボタンを押す、というのが基本になります。
対して、BC-705Nは1つのボタンに複数の機能をもたせています。慣れれば問題はないものの、最初のうちは操作に戸惑います。
わかりやすい例が『前回値』の表示です。その名の通り、前回の計測値を表示する機能で、これを実行するための動作はそれぞれ以下の通りになります。
- BC-330の場合
- 本体の『メニュー』ボタンを押して、『▲▼』ボタンで『前回値』を選んでから『決定』ボタン、『▲▼』ボタンで自分の登録番号を選択し『決定』を押す。サブ画面には『▲▼で選び[決定]を押す』というメッセージが適宜表示される。
- BC-705Nの場合
- 『▼/呼出』ボタンを押して『▼/呼出』ボタンあるいは『▲/測定項目』で自分の登録番号を選択してから『設定/前回値』ボタンを押し、もう一度『設定/前回値』ボタンを押す。補足説明はなし。
文章だけでも、BC-330のほうが使いやすそうだと感じてもらえると思います。
実売価格の違い
2020年3月現在、AmazonでBC-705Nは3000円弱、BC-330のAmazon版であるBC-331は7000円強でした。
ただし、BC-330はヤフーショッピングのpaypayモールでの取り扱いが非常に多く、またポイントアップ対象になっているお店も多々あるので、運が良ければもう少し安くなります。
例として私の場合、BC-330を約8000円から25%ポイント還元での実質6000円で購入することができました。
BC-705NとBC-330のどちらを選ぶべきか?
多少高価でもBC-330(あるいはBC331)を強くおすすめします。特に、家族で兼用したり贈り物にしたりで自分以外が使う予定なら、絶対にBC-330にしておくべきです。
正直なところ、BC-705Nの測定結果の不安定さには、かなりのストレスを感じました。自分だけで使うなら我慢すればいいですが、そうでないなら最初に『ちょっとずれるときがある』と一言告げておかなければいけません。
操作方法のわかりやすさや画面の見やすさも、BC-330のほうが一回り以上優れています。誰かに操作方法を説明する際、説明書なしでも分かってもらえるのはBC-330です。
もちろん、初期設定だけ済ませて、乗って測るだけなら対して違いはありません。が、BC-705Nの場合、『設定/前回値』ボタンを2回押すだけで登録ユーザーの設定編集が始まってしまう上、キャンセルするためには『体重/OFF』ボタンを押す必要があります。これも覚えていればいいですが、わからない人なら適当にボタンを押してしまい、意図せずに登録データが変更されてしまう、ということもありえます。
それに、なんというか、BC-705のボタンは、いかにも子どもが好きそうな、ぷくっとした押しやすいボタンなので・・・。
自分でも考えすぎだとは思うのですが、ちょっとしたトラブルを避けるなら、フラットなタッチボタンで、操作性がよく、計測結果も安定したBB-330がいいのではないかと思います。
BC-705Nだけを使っているときはこれで充分だと思っていましたが、BC-330へ移行したら、もっと早くに買い換えればよかったと後悔しました。特に、BC-705Nの測定値のズレに関しては、最初の内はわからないままで使っていたので、今も残っている過去のデータが正しかったと断言できないのが辛いところです。
それでも、なだらかに体重が増えていったことには変わりはないので・・・。今後はBC-330だけを利用し、機械に言い訳を求めないようにしようと思います。