子どもでも大人でも、なにかくだらないことにのめり込んで止まらなくなってしまったり、やらなければならない大切なことに集中できなかったりと、時間の使い方に悩んでいる人は多いはずです。
どうにかしたいと思っているなら、時間の経過が色で判断できる、トキ・サポ 時っ感タイマーシリーズが役に立つかもしれません。
トキ・サポ 時っ感タイマー LV-3062 について
トキ・サポ 時っ感タイマーは株式会社ソニックが販売しているダイヤル式アナログタイマーです。置きかけ兼用のLV-3078-SVと、私が今回購入した置型のLV-3062があります。
最大の特徴は、時っ感タイマーの名の通り、色で残り時間が実感できるアナログ式タイマーであることです。
時っ感タイマーで時間を設定すると、同時に文字盤の上に色付きの透明フィルムが引き出されます。
時間が経過するとともに色面が減っていき、ゼロになるとアラームが鳴ります。最大設定時間は60分です。
アラームについて
アラームは、鳴動時間の長さ(3秒または60秒)と音量(約55dbまたは約65db)を設定することができます。音量の差は『まあちょっと大きくなったかな』程度です。設定は電池カバー内側のスイッチで行います。
アラームは1秒毎に2回電子音がなります。設定が3秒なら『ピーピーピーピーピーピー』という具合。目覚まし時計のような急かすものではなく、電子レンジなどの家電品にありそうな音です。公式ホームページだと「ピピピッ♪」と表現されていますが、そこまで短音ではありません。さほど大きな音ではありませんが、無音にもなりませんので、職場での使用は難しいと思います。
ツイッターにて『終了1分前に短く「ピピッ」となる』というツイートがありましたが、私が持っているものにはそのような機能はありませんでした。説明書にも説明はありません。
タイマー精度の誤差(仕様)について
パッケージ・説明書に表記してあるとおり、時っ感タイマーはわずかな誤差が発生する場合があります。
※時間表示フィルムを合わせる位置・つまみの操作方法などにより、誤差が生じることがあります。特に、短い時間(1~3分など)をセットする場合は目安としてご使用ください。
トキ・サポ 時っ感タイマー LV-3062 パッケージ裏
実際に10分、5分、3分、1分でセットし、デジタルタイマーと比較してみたところ、以下のようになりました。
- 10分、5分、3分でセット
- デジタルタイマーより2~10秒早くアラーム
- 1分でセット
- 時計回りのみでセットするとタイマーのセットがされず動かず。一度10分までつまみを回し、逆時計回りで1分にしたところ、0~3秒程度の誤差が発生しました。
アナログタイプのタイマーなので多少の誤差は仕方がないことかと思います。数秒を重視する場合は他のデジタル式タイマーを使用したほうがよさそうです。
マンガンあるいはアルカリ単4電池使用
LV-3062はマンガンあるいはアルカリ単4乾電池2本で動作します。電池をセットすると『ピーッ』と1回音が鳴ります。
充電式電池(エネループなど)の使用は説明書にて明確に禁止されています(が、一応試したところ、ニッケル水素電池でも動くは動きました)。
基本的な製品仕様
- 本体サイズ
- W103×H101×D46mm、約130g(乾電池含む)
- 主要材質
- 本体:ABS
- 使用電池
- 単4マンガン及びアルカリ乾電池 2本
- 電池寿命
- 約1年(1日1回60分を設定し、1回音をならした場合)
- 使用温度
- 0℃~+40℃
- タイマー設定時間
- 最大:60分
- 音量
- 最小:約55db⇔最大:約65db(2段階調節可能)
- アラーム
- 電子音/アラーム鳴動時間:最短3秒⇔最大60秒(2段階調節可能)
- タイマー精度
- ±10~20秒程度
- 付属品
- タイマー式学習法はやわかりガイド、取扱説明書、単4乾電池2本(動作確認用)
- 保証期間
- 購入日より1年間
トキ・サポ 時っ感タイマー LV-3062 のギャラリー
実際に使ってみての雑感
とにかく集中することが苦手で、今までにいくつもタイマーを試してきました。インターバルタイプ、音無しのバイブレーションタイプ、百均タイマーの複数使いなど様々です。しかし、望んだ効果は得られませんでした。
今回、時っ感タイマーを使って実感したのは、数字を読んで確認するということが、結構な手間だったということです。
時っ感タイマーの最大の特徴である残り時間の可視化です。色で残りがわかるというのが本当に楽です。
パッケージを見ると子どもの利用を想定しているようですが、大人でも普通に便利だと思います。
やらなければいけない面倒な毎日の作業に
洗濯物をたたむとか、お皿を洗うとか、やらなければならないけど面倒くさい作業は、生活には常につきまといます。どうしてもやる気が出ないなんてザラです。
時っ感タイマーで短い時間(15分程度)を設定したら、とりあえずこれくらいはやろう、と軽く踏み出すことができました。
タイマーの設定後、やっぱりめんどくさくなってスマホを触っていると、目線の端で残り時間が減っているのがわかります。これが結構効果的で、焦って慌てて始める、ということも何度かありました。
やっていて止まらないことのブレーキとして
テレビゲームなどが典型例でしょうか。しているとついつい止まらなくなることの前に、時っ感タイマーで制限時間をセットしておくようにしています。
例として、欲しい物をネットショップで眺めているとき、ただダラダラと眺めていると止まらなくなってしまうことがありました。タイマーをセットしておけば、あとこれくらいは大丈夫と確認できますし、仮に集中しすぎて残り時間を見ることがなくなっても、アラームでハッと我に返ることができるようになりました。
トレーニングの効率化
習慣として運動を毎日行なっています。しかし、どうも面倒なときはだらけてしまい、筋トレ項目の間の休憩時間が長くなったり、そもそも始めるまでが遅くなってしまったりすることがありました。
そこで、筋トレと有酸素運動、ストレッチを合わせて60分以内にするとルールを定めました。デジタルタイマーでも残り時間の確認はできますが、時ッ感タイマーの場合、『あとこれだけ頑張れば終わる』と前向きに捉えることができ、結果的に効率的にトレーニングができるようになりました。
使っていていいなと思ったところ
説明書なしで使える簡単操作
使い方がとにかく簡単で、電池を入れたら、本体中央のツマミを右に回して残り時間をセットするだけです。きちんとした取扱説明書はついていますが、読まずに使用できました。
対象年齢の記載はありませんが、小学校低学年の子どもでも余裕でも使えると思います。
時間の再設定がワンステップでできる
デジタル式タイマーでは、時間の再設定が意外に手間だったりします。例えばよくある3ボタン式タイマーなら、35分をセットするのに、分ボタンを35回押さなければなりません。
時っ感タイマーの場合、つまみをひねるという1ステップでセット終了です。25分集中→5分休憩などといった、異なる時間でタイマーを繰り返すときでも、煩わしさを感じずに設定できます。
これは先述した『やっていて止まらないことのブレーキとして』使う場合に特に有効でした。やりすぎてはいけないけどやってしまうことは、意識せずスムーズに始めてしまうことが多いため、一般的なタイマーだとそもそも設定すら忘れてしまいます。時っ感タイマーであれば、目の前にさえあれば、物事を始める前のわずかな瞬間に、タイマーセットの動作をねじ込むことができます。
カチカチ音はほぼ気にならず
パッケージに『カチカチ音が気にならない静音作動』とあるように、カチカチ音はほぼ気になりませんでした。
ただし完全な無音でもありません。集中すれば本体と耳の間が1m程度離れていても音を拾えますし、夜中の静かな時間にパソコンデスクの上に置いて、キーボードを打っていると、耳をすまさなくてもカチカチと聞こえてきます。
なお、(当たり前ですが)タイマーストップ後にはカチカチ音は止まります。
ころんとした可愛い見た目
本体表面はマットで、全体的に丸っこく柔らかい印象です。バリなどなく安っぽくは見えません。意外にバランスもよく、ちょっと触ったくらいでは倒れません。
色はアイボリー(緑フィルム)の他、ミントブルー(青フィルム)とピンク(赤フィルム)があるそうです。公式ホームページでのフィルムカラーの説明のノリがよいです。
3カラー展開。それぞれのフィルムカラーは集中イメージの青!やる気イメージの赤!落ち着きイメージの緑!
ちょっと気になるところ
内側の隙間からゴミが入るとやっかい
めったにないことですが実例として。
LV-3062は、つまみの内側に隙間があります。
ここからホコリなどのゴミが入ってしまうとかなり厄介です。無視できればそれでいいのですが、結構目立ちますし、残り時間を確認するたびに目に入りますから、神経質でなくても気になってしょうがありません。
LV-3062は、文字盤→色フィルム→透明カバーの順に部品が重なっています。透明カバーを外すことはできませんし、ネジ止めがないので分解も(壊す覚悟でなければ)不可能です。つまり、ゴミが入ってしまったら内側の隙間から取るしかないということです。
最も面倒なのは色フィルムと透明カバーの間にゴミが入ってしまったパターンで、タイマーセットで色フィルムを引き出すのに合わせてゴミも移動して、なかなか取れる場所に移動してくれません。まずつまみを何度も回転させて色フィルムの下から外側に移動させ、透明カバーと時計盤の間にゴミがある状態にし、内側の隙間から、細長く切って先端に両面テープをつけた紙をつっこみ、中のゴミにくっつけることでなんとか取ることができました(試行錯誤を含めて30分程度)。
たまたま成功しましたが、両面テープが内側に残ったら取り返しのつかないことになっていたので、推奨はできません。
ゴミの混入自体は本当にごくまれですが、そういう可能性もある、程度に知っておくのがよさそうです。
アラームを途中で止める簡単な方法がない
一般的なキッチンタイマーの場合、ストップボタンを押せば、鳴っているアラームを途中で止めることができます。
時っ感タイマーにはストップボタンはありません。再セットするか、電池カバーを外して鳴動時間設定を切り替えれば、鳴っている途中でも停止することはできますが、簡単ではありません。
時っ感タイマーのおかげで時間の無駄遣いがなくなった・・・と、いいたいところですが。スマホをいじりすぎたり、なんとなくぼんやりしてしまうことはまだあります。それでも確実にその回数は減っているので、今後もできるだけ使用していくつもりです。