くせ毛や多毛もさらさらにとかすことができるタングルティーザーは、用途や髪質によってさまざまなシリーズに分けられています。今回は、もっとも標準的であるザ・オリジナルと、ヘアサロン向けとされているサロンエリートの違いを写真付きで比較します。
タングルティーザー ザ・オリジナル について
ザ・オリジナルはタングルティーザーの定番シリーズで、髪質別の3種類(ノーマル、ソフト&ダメージ、ハード&ボリューム)と、入門モデルである小さいサイズのミニで、4種類が販売されています。
タングルティーザーといえばこのザ・オリジナルシリーズ、もしくは持ち歩き用のコンパクトスタイラーシリーズが人気のようです。
なお、今回の記事ではザ・オリジナル ノーマル ミルクマーブルを使用しています。
タングルティーザー サロンエリート について
サロンエリートの立ち位置は公式サイトの説明がわかりやすいです。
美容師も愛用するプロ仕様のヘアケアブラシ。ブラシ部分の曲線が深く、自然と頭の形にフィット。自分の髪だけでなく、相手の髪も梳かしやすい形状です。
ヘアサロン専売というわけではなく、ネットショッピングなどでも普通に手に入りますが、ザ・オリジナルよりも販売店は少なめです。ただしなぜか黒いサロンエリート(ミッドナイトブラック)はよく見かけます。
公式情報からサイズと重量を比較
サイズの比較
W:横、H:縦、D:高さ・奥行
シリーズ名 | 重量 |
---|---|
ザ・オリジナル(ノーマル) | 約W74×H115×D48mm |
ザ・オリジナル(ソフト&ダメージ) | 約W74×H115×D48mm |
ザ・オリジナル(ハード&ボリューム) | 約W74×H115×D52mm |
ザ・オリジナル(ミニ) | 約W65×H100×D45mm |
サロンエリート | 約W72×H120×D55mm |
(ミニを除く)ザ・オリジナルのほうが横幅が大きいですが、サロンエリートのほうが縦幅と高さが大きいです。
重量の比較
シリーズ名 | 重量 |
---|---|
ザ・オリジナル(ノーマル) | 約50g |
ザ・オリジナル(ソフト&ダメージ) | 約50g |
ザ・オリジナル(ハード&ボリューム) | 約53g |
ザ・オリジナル(ミニ) | 約35g |
サロンエリート | 約66g |
主観と写真による使用感などの違い
写真は白ピンクがザ・オリジナル、黒がサロンエリートです。映り込みがありましたので一部モザイク処理をしています。
掲載写真のサロンエリートの劣化について
写真のサロンエリートはかなりハードに利用しているためブラシ部分が劣化して曲がってしまっています。新しいものはザ・オリジナルと同じように真っすぐで、さほど違いもありません。
髪のとかしやすさにはほぼ差がない
ザ・オリジナル ノーマルとサロンエリートは、形が違うもののブラシの形状は同じです。そのため(量が多く太い髪でも)溶かしやすさにさほど違いは感じませんでした。
ザ・オリジナルのほうが小さめで持ちやすい
数字ではさほど差はないように感じますが、実際に並べてみると、サロンエリートのほうが一回り大きく感じると思います。
横幅はザ・オリジナルのほうが大きいものの、指をひっかけられるくぼみがあり持ちやすい形状をしています。
また横から見ると、サロンエリートのほうが明らかに高さが大きいです。
サロンエリートでも手が大きければ問題ないとは思います。具体例として、中指先端から手首まで16cmの手の場合、サロンエリートは少し持ちにくいと感じました。
サロンエリートのほうが頭皮にフィットする
サロンエリートの最大の特徴が、ブラシ部分の曲線の深さです。
この曲線のおかげでブラシが頭皮に届きやすく、マッサージ効果が得られます。また、髪との接地面も増えるので、トリートメントをして溶かす場合はサロンエリートのほうが向いています。
ザ・オリジナルのほうが内部に水が入りやすい?
ザ・オリジナルとサロンエリートは、どちらも2つのパーツが合わさってできていますが、接合面の形状が異なります。
(個体差もあると思いますが)ザ・オリジナルは購入時の状態で接合面に隙間があり、ここから水が入ってしまうことがよくあります。
接合面のあるサロンエリートは比較的水が入りにくいです。ただし完全な防水ではないので、シャワーを当てながら掃除などをしているうちに、内部に水が入り込むことがあります。
ザ・オリジナルのほうが分解が簡単
推奨はしませんが、ザ・オリジナルとサロンエリートはどちらも分解することができます。より分解しやすいのはザ・オリジナルでした。
カラーバリエーションについて
ザ・オリジナルとサロンエリートにはカラーバリエーションの数に大きな差があります。参考までに、2020年4月時点、公式サイトで紹介されているカラーバリエーションは以下の通りです。
ザ・オリジナル(合計23種類)
ザ・オリジナル ノーマル(13種類)
シルバースパークル、コーラルリーフ、アクアマリン、ストロベリーパッション、ミルクマーブル、さくらマーブル、シャンパンロゼ、フェアリーミント、スターリースターリーナイト、スウィートライラック、ピンクフィズ、パンサーブラック、ピーチオレンジ
ザ・オリジナル ソフト&ダメージ(3種類)
ミルキーローズ、ベイビーラベンダー、ミントシャーベット
ザ・オリジナル ハード&ボリューム(3種類)
ダスティピンク、アイリスパープル、ホワイトライラック
ザ・オリジナル ミニ(4種類)
ピンク、オレンジ、イエロー、ミント
サロンエリート(5種類)
ラベンダーピンク、パープルライラック、フレッシュイエロー、パープルクラッシュ、ミッドナイトブラック
どちらも販売終了となった旧カラーがありますが、ザ・オリジナルの場合はそれに加えて限定デザインやコラボ品なども多く販売されています。
別シリーズの持ち運び用タングルティーザー コンパクトスタイラーはさらにコラボ商品や限定品が豊富で、人気キャラクターのイラスト付きもあります。
公式の値段や実売価格の違い
具体的な値段や情報は2020年4月時点のものです。
公式での販売価格はザ・オリジナルが2200円(ミニのみ1540円)、サロンエリートが2310円です。
ですが公式サイト以外のネットショップなどの実売価格では両社にさほど違いはありません。むしろ、大手ネットショップではサロンエリートのほうが値下げされているのをよく見ます(例:Amazonでサロンエリートミッドナイトブラックが1810円など)。
ザ・オリジナルの場合は販売終了カラーが安く出回っていることがあります(例:正規販売サイトのビックカメラでザ・オリジナル ノーマル シルバーダストが1730円)。
正規品保証のないショップでは両者ともに1500円程度で販売されていますが、海外向け商品(いわゆる並行輸入品)や、そもそも偽物の可能性もありますのでおすすめはしません。
結局どちらを選べばいいの?
髪のさらさら効果にほぼ違いはない(と思う)ので、見た目や値段で決めてしまっていいかと思いますが、あえて選択基準を挙げるなら以下の通りかなと思います。
ザ・オリジナルを選ぶ理由
- 豊富なカラーから選びたい
- 黒くて艶のあるものがいい(ザ・オリジナルのパンサーブラック)
- 分解しやすそうなほうがいい
- 手が小さめ
サロンエリートを選ぶ理由
- 艶のないマットな質感が好き(現行5カラーは側面のみ艶あり、持ち手側表面はマット加工のため)
- マットな黒がいい(サロンエリートのパンサーブラック)
- 頭皮に沿ったブラシ形状がよい
- 自分以外の髪をとかす予定がある
- 正規品をできるだけ安く手に入れたい
私がザ・オリジナルとサロンエリートで次に買うならどちらかと問われたら、正直強い決め手がないので、そのときに安いものを気分で選ぶ、と答えます。
さらに選択肢を広げるなら、本体の穴に水が入り込むという口コミをよく見るコンパクトスタイラーシリーズは避け、使用経験のないザ・オリジナルのミニか濡れ髪専用のザ・ウェットディータングラーシリーズを試したいです。