口コミで根強く広がり、最近では海外でも人気のイオン歯ブラシ キスユーシリーズ、その改良版でありデザインの洗練されたアイオニックシリーズ。そして、これらと同じイオン効果を持ち、更に音波振動をプラスした電動歯ブラシが、イオンパシリーズです。
イオン電動歯ブラシ IONPA home DH-311について
イオンパシリーズは、キスユーシリーズ・アイオニックシリーズで有名なアイオニック株式会社の電動式イオン歯ブラシです。
歯と歯垢の結びつきをゆるめるイオン効果と歯周ケアに最適な3つのモードの音波振動で、 優しいブラッシングでも歯垢をしっかり落とす理想の電動歯ブラシです。
IONPA home DH-311は電動歯ブラシイオンパシリーズのスタンダードモデルで、電源は単4電池2本を使用します。
電池の他、日本語・英語・中国語で書かれた取扱説明書と、替えブラシ2本がついています。
本体サイズは一般的な歯ブラシと比べると一回り大きいです。
- ブラシを含めた寸法
- 約 幅21.9mm×奥行き21.9mm、高さ226mm
- ブラシ、乾電池を含めた重量
- 約68g
保証期間は1年で、保証適用の場合は新品交換対応とのことです。
動作モードは3種類
動作モードはクリーン、ホワイトプラス、ガムケアの3種類で、本体表のモード切替ボタンで変更できます。
各モードの説明(取扱説明書より引用)
- Clean(クリーン)
- 歯周ケアに最適な音波振動で、手磨きと同じように磨くことができます。約22,000ストローク/分
- White+(ホワイトプラス)
- 歯の着色汚れが気になるときに、クリーンよりもやや強めの音波振動で歯の表面を磨くことができます。約26,000ストローク/分
- Gumcare(ガムケア)
- 歯茎に心地よい刺激を与えてマッサージします。
ストローク(振動)数 毎分約22000 には意味がある
現在の電動歯ブラシは、ストローク数30000以上が主流です(例:パナソニックのドルツが約31000ストローク)。イオンパは標準ストロークが約22000、強めモードが26000ストロークと、少し低めに思えますが、これにはきちんと理由があります。
イオンパシリーズは、イオン効果により歯と歯石の結合を緩めて落としやすくなっているおかげで、強い振動にする必要がないそうです。逆に、22000ストロークにすることで歯や歯ぐきにやさしい理想的なオーラルケアを実現しているということでした。
30秒、2分ごとのタイマー機能
イオンパには、他メーカーの電動歯ブラシと同じように、30秒ごとに1回の一時停止、2分毎に3回の一時停止を繰り返すタイマー機能がついています。これにより、歯の上下左右を30秒ずつ均等に磨くことができます。
手磨きのときは適当にぱぱっと終わらせてしまうこともありましたが、イオンパにしてからはそれもなくなり丁寧に磨くことができるようになりました。
防水性能はIPX7
防水性能はIPX7。『一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない』ことが証明されています。お風呂で歯磨きして湯船に落としても大丈夫ですし、本体の丸洗いもOKです。
替えブラシのバリエーションが多い
電動のイオンパシリーズ、手磨きのアイオニック・キスユーシリーズの替えブラシは、それぞれ互換性があり、どれでも自由に使うことができます。形状、大きさ、固さ、フッ素加工の有無などで分かれており、なんと合わせて10種類以上。これだけあれば合うものが1つはあるはずです。
ただし、種類が多いがゆえにどれを選んでいいかわからなくなってしまうという問題もあります。イオンパには付属品として最も標準的な抗菌極細毛ブラシ(レギュラーヘッド)が2本ついているので、これを基準にしてサイズや柔らかさを試行錯誤するのがよさそうです。
金属棒が僅かに曲がっているのは仕様
手磨きのアイオニック・キスユーシリーズとは違い、イオンパの金属棒は少し前に曲がっています。
初期不良かと気になって問い合わせたところ、イオンパシリーズは、手磨き用の『KISS YOU』と比べて、より振動を伝えやすくするためにあえてシャフト部分(金属の棒)を若干傾かせているとのことでした。ブラシの着脱が少しきつくなるのも仕様だそうです。
実際に使用してみて
手磨きよりも歯がツルツルになる
以前から手磨き用のキスユー・アイオニックシリーズを使っていて、イオン歯ブラシのツルツル感は知っていました。だからこそ、新たな感動はないと思っていたのですが、いい意味で予想を裏切られました。
イオンパだと手磨きよりもさらにツルツルになります。試しに手磨き後にイオンパで磨いてみたら、明確な違いを感じました。これが音波振動の効果か、と驚いたくらいです。
歯茎のうずくような痛みが減った
疲れた時などに度々発生していた、歯茎のうずくような痛みが、イオンパを使うようになってからかなり減りました。
歯茎のマッサージを行うGumcare(ガムケア)モードを、特に意識して使っていたわけではないので、後述するタイマー機能で丁寧に磨くようになったのが功を奏したのかなと思っています。
完全に治ったわけではないものの、ひどいときには頭痛にもつながっていたので、軽くなったというだけでかなり助かっています。
本体の汚れはほぼ気にならず
使用して3ヶ月になりますが、本体の汚れは見つかりません。金属ターミナルのかすり傷すらありませんでした。強い防水機能のおかげで、毎日ざぶざぶと遠慮せずに洗えていたからだと予想しています。
なお、使用後は本体からブラシを外した状態で保管したほうがよさそうです。接続部分に水が入り込むので、装着したままだと乾燥させられずに雑菌が発生しそうな気がします。取扱説明書には書かれていないため、あくまでも個人的な推奨です。
個人的に好きなところ
握り方に制限がなく自然に使うことができる
イオンパでマイナスイオンを発生させるためには、金属ターミナルと呼ばれる箇所に触れた状態で歯を磨く必要があります。とはいえ、金属ターミナルは本体表裏の広範囲についているので、特に意識せず、いつもの使い方で歯を磨くことができます。
手を動かして磨くことができる
高性能な電動歯ブラシの中には、高速で振動するがゆえに、手を上下左右に動かさずに、歯にあてるだけで磨かなければならないものがあります。特に据え置き型の充電タイプに多いようです。
この『あてるだけ歯磨き』がどうも苦手で、歯磨きするなら手も動かしたいと思うタイプなので、振動数の少ないイオンパシリーズはまさに望んでいたものでした。ある意味では、手磨きと電動のいいとこ取りともいえるのかもしれません。
乾電池式で電池切れの心配がない
イオンパ DH-311 は、持ち運びでない家用モデルとしては珍しく乾電池式です。充電式のような専用スタンドはありません。電源ケーブルをどうするか考える必要がなく、普段使っているコップにポンと立てておくことができ、取り扱いが本当に楽です。
乾電池さえ買っておけば、使いたいときに充電切れということもありません。
なお、DH-311の上位モデルであるDP-111はUSB充電式です。ストローク数に違いはありませんが、DP-111には新たにハイクリーンモードが追加されています。
本体裏、金属ターミナル上のスマイルマーク(?)
かわいい。
ちょっと気になるところ
使用電池に偏りがある?
付属のパナソニック乾電池で使用していたら、1日1回、3ヶ月弱の使用で電源がつかなくなりました。
使用済み電池の残量をチェックしてみたところ、単4電池2本のうち、片方は空っぽで、もう片方は半分以上残っていました。どうやら(少なくとも私が持っているものは)電池の使用量にかなりの差があるようです。
ニッケル水素電池は使わないほうがよさそう
乾電池式の電子機器の場合、エネループなどのニッケル水素電池を使えないかを考えるのはごく普通のことですが、イオンパ DH-311の場合は難しそうです。
DH-311は、本体下の蓋を取り外して、縦に2本電池を入れる仕組みになっています。
推奨されているアルカリ乾電池でも少しきつめで、特に奥に入る電池は数回振らないと出てきません。
ニッケル水素電池は、一般的なアルカリ乾電池よりもほんの少し太いことがあるので、DH-311に入れてしまうと、取れなくなってしまう可能性が高いです。
怖くて実際に試したわけではありませんが、避けておくのが無難だと思います。
もともと電動歯ブラシを使う気はなく、たまたま楽天スーパーセールの対象になっていて衝動買いしたDH-311ですが、今では本当に気に入っていますし、買ってよかったと思っています。
自分で使うのはもちろん、日本製で、取扱説明書は英語と中国語も併記されているので、外国の方へのプレゼントにもいいのではないでしょうか。