拡張機能についての説明とウェブブラウザごとの雑感

Google Chrome や Firefox, Safariなどのインターネットを見るためのアプリケーションをまとめてウェブブラウザ（または単にブラウザ）と呼びます。そのままでも問題なく使うことができますが、拡張機能を使えば、ブラウザがより便利になります。

拡張機能とは

拡張機能を一言で表すなら『インターネットをより便利にするための追加機能』、もしくは『ブラウザの機能を強化するためにインストールする専用の追加プログラム』です。アドオンやエクステンションなどとも呼ばれます。

追加できる機能の具体例を挙げると、『Googleの検索結果からいらないサイトを除外』したり、『なんとなく見づらいサイトの見た目を変更』したり、『英語のサイトをボタン一つで日本語に翻訳』、変わり種では『Amazonの書籍販売ページにて、表示されている本が図書館にあるかを検索する』、などといったものがあります。

拡張機能の導入方法

ブラウザごとに手順は異なりますが、共通する流れは以下のようになります。

拡張機能を使えるパソコン用ウェブブラウザ

パソコン用のウェブブラウザなら、だいたいが拡張機能の追加に対応しています。以下はその一例です。

拡張機能はブラウザごとに準備されているので、使っているブラウザと違うブラウザの拡張機能をインストールすることはできません。

例として、Google ChromeでFirefoxの拡張機能を使用することはできません。

ただし、Google Chromeと同じシステムを利用しているブラウザの場合、Google Chromeと同じ拡張機能を利用することができます。

Google Chromeと同じ拡張機能を利用できるブラウザの例

これらのブラウザは（Google Chromeを含めて）Chromium派生ブラウザと呼ばれています。

ブラウザごとの拡張機能についての雑感

Google Chrome用拡張機能

世界的なシェアが最も多いだけあって、かなりの量の拡張機能が配布されています（具体数は公表されていないので不明）。

Googleが運用しているサービス（Google Keepなど）の拡張機能は、Google Chromeでないとうまく動かなかったりします。

Google Chrome以外のChromium系ブラウザ用拡張機能

拡張機能の配布先サイト：Chrome ウェブストア – 拡張機能

配布されている数やバリエーションはGoogle Chromeと同じですが、たまにうまく動かないものがあるので、そのつど試しながら使用することになります。

Mozilla Firefox用拡張機能

Google Chromeより先に拡張機能に対応していたこともあり、やはり多くの拡張機能が存在しています。有名な拡張機能は、だいたいがFirefoxとGoogle Chromeの双方に対応していますが、Firefoxのみに対応した独自の拡張機能も少なくありません。

後述するAndroid版のFirefoxも拡張機能に対応しているので、うまくやればそれぞれの設定を同期しつつ利用することができます。

Opera用拡張機能

OperaもGoogle Chromeと同じシステムを使っているブラウザの一つですが、それとは別に独自の拡張機能を持っています。ただし数はさほど多くはありません。

Microsoft Edge用拡張機能

拡張機能の配布先：Microsoft Store

独自の拡張機能がMicrosoft Storeからダウンロードできますが、かなり数が少ない印象です。

2020年1月中旬以降は、Google Chromeと同じシステムをベースにしたＭicrosoft Edgeが発表されるため、Google Chromeと同じ拡張機能も使えるようになります。

Safari用拡張機能

Macユーザー御用達のSafariですが、拡張機能は極端に少ないです。記事作成者はWindowsユーザーのため、試すことができていません。

一時、SafariもGoogle Chromeと同じシステムに移行するという噂が流れましたが、公式で否定されました。

拡張機能を使えるスマートフォン用ウェブブラウザ

残念ながらスマートフォンの場合、拡張機能に対応したブラウザはごく限られており、最も多く使われているSafari、Google Chromeでも使うことはできません。

また、iOSでは拡張機能を使えるブラウザを見つけることができませんでした。もし情報がありましたら、下のコメント欄より教えていただければと思います。

拡張機能に対応したAndroidスマートフォン用ブラウザ

Kiwi Browser – Fast & Quiet

Android版Google Chromeに拡張機能への対応とその他機能を足したようなブラウザです。Google Chromeと同じ、Chromeストアで配布されている拡張機能の一部を利用することができます。

Android版Firefox

Mozilla FirefoxのAndroid版です。パソコン版Firefoxと同じ拡張機能の一部を利用することができます。

Sleipnir

数は少ないですが独自の拡張機能が配布されています。日本で開発されており、確認したものはすべて日本語表示に対応していました。

Yandex.Browser

ロシアで開発されているChromium派生ブラウザです。パソコン版Google Chromeと同じChromeストアの拡張機能を利用することができます。

ただ、日本語化はされているものの不自然だったり、デフォルトで表示されるサイトがロシア圏のものだったりするので、少々使いづらい印象です。

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個人的には、拡張機能を使用したいなら、Google ChromeなどのChromium派生ブラウザか、MozillaのFirefoxを利用するのがいいのかなと思います。ネット上でいろいろな方が紹介・解説をしていますし、ユーザーが多い分動作も安定している印象です。